吐かない過食を治すために試みた、過食時間の活用。
- S H
- 2018年9月15日
- 読了時間: 7分
2018-09-13
こちらの記事は、一般人による体験記です。治療法ではありませんのであらかじめご了承くださいねm(_ _)m
Contents
つらい摂食障害、治していったコツを振り返る
過去記事にも書いていますが、私は中学時代に拒食症になり、高校時代に過食症に転じました。18歳ごろが一番最悪の状態でした。青春真っ盛りの時期を過食に費やしてきました。
その後20代の間は、軽くなったり悪化したりを繰り返しながらも、「絶対に治す」と心に決めており、実際に少しずつ少しずつ克服へと向かいました。
30代になった現在、摂食障害は完治しています。
医療的なアドバイスはできませんが、克服してから感じることをシェアさせていただこうと思います。
2つの異なる道
同じ摂食障害で通院していたとしても、次の2つ道は、
【1】「克服するぞ」「こんな願いを叶えよう!」と叶える方向を定めて、それに向かって日々エネルギーを注いで生きる
【2】諦めている、誰かのせい(自分自身を含む)、何かのせいにして何年も不満や怒りのエネルギーでいっぱいの状態で生きる
この差は、1週間、1か月、数か月、1年、数年となると大きく開いてくるはずです。
(後者を否定しているのではなく、多くの摂食障害の人は1や2を揺れ動きながらも生きているのだと思います)。
嘔吐など浄化行為がない過食
摂食障害を治していく過程で一番長かったのが、「吐かない過食」の時代でした。
目立った浄化行為・代償行動(嘔吐、下剤の乱用、激しい運動など)はほとんどなく、ただ過食を繰り返す日々が続きました。
酷いときはお米や魚、新鮮な野菜、海藻類などまともな食事はほとんど食べておらず、菓子類やジャンクフードばかり食べていました。
しかし、浄化行為がなくなるだけでも不自然なむくみや肌荒れがなどが減り、体へのダメージは少しばかり減ったようでした。
私にとっては浄化行為がなくなるのは、過食症が緩和していくプロセスの1つだったのかなと思います。
プランBの設定。サプリメントも
もちろん、浄化行為がない分、体重は増えやすくなります。増えないように過食のメニューを工夫し、前後の食事で調整するようにしました。
過食をしないのが一番なのですが、それがどうしても出来ないため、できるだけ負担の少なそうな食べ方やメニューにするというプランBを用意したのでした。
また、特に不足していると思われるビタミンB群とマルチミネラルはサプリメントで摂取していました。当時は質まで考える余裕がなく、知っているメーカーで価格の安いものを購入していました。
DHC マルチミネラル」です。凄く懐かしいです(涙) 体感としては、全く飲まないよりは、皮膚トラブルがマシになるようでした。
過食時間を有効に!?振り返るその効果
「過食を止めたい」と思っているのにどうしても止められない私は、いつの間にか「過食の時間も有効に使おう!」という発想になっていました。
プランBどころか、逆転の発想です。
それでは、「過食しながらやってみたことと、その感想」をざっとまとめてみました。
△漫画や小説を読んだ
少女漫画から文学まで色々と読んでみました。
個人的な感想としては、心の闇や性、生死を見つめるような小説を読みながらの過食は、勧めできません^^;少し重すぎるように思います。できれば何も食べていない状態で読みたいものです。
漫画もお菓子がはずむので、できれば何も食べずに純粋に漫画を楽しみたいところです。過食なしで脳を喜ばせることや満たすことの練習にもなります。
〇癒される本を読んだ
初めて摂食障害のカウンセリングを受けたとき、「本が好きなら、摂食障害の本を沢山読んでみてください」とお勧めされました。
しかしそのとき私はすでに、摂食障害に関する本を何冊も読んでいました。
地元に大きな図書館があったため、摂食障害やアダルトチルドレン、鬱に関する本などを借りて読むことができました。
それでも過食の威力は一向に弱まる気配がなかったので、「本を読んだところで治らない。優しいカウンセラーさんだけど、摂食障害の実情をあんまり分かっていないのかな」と悲しくなった記憶があります。
今振り返れば、摂食障害や関する本を一通り読んでおいてよかったとも思います。(印象に残っている本はこちら「拒食、過食のながいトンネルをぬけて
」)
ですが私の場合、一定以上の知識を付けると、病気に詳しくなるより、楽しいことに夢中になる時間を増やす方が心地よくなってきました。
これも私の回復のプロセスかもしれません。
(※摂食障害の患者さんは、摂食障害に大変詳しくなるあまり、今でいうインフルエンサーになって発信したり、より深く勉強してカウンセラーになる人もいました。そういう道もあると思います!)
私の場合はいつしか病気に関する本よりも、癒しや開運などの本に夢中になっていました。ただし、宗教色の強いものや、現実で活かしにくいものは苦手でした。
■特に印象に残っている本2冊
沖縄在住の精神科医である越智啓子先生が、過去性療法などの切り口から「人生のしくみ」や「夢が叶うしくみ」を紐解きます。
科学的根拠は!?と追及するよりも、心の深い部分を癒す1つのセラピーとして捉えるとよいと思います。
」少しずつ元気になってきたときに出会ったのが、浅見帆帆子さんのベストセラー本です。
もちろん、「これを読めば治る」という本は存在しませんでしたが、少しずつ「治るかもしれない」「願いは叶うかもしれない」という希望やワクワクが強くなってきました。
そして、過食症がまだ完治しないうちから、モテ期(!?)の到来、人生で一番の収入UP、ずっと憧れていた同棲生活などを叶えることができました。
◎難易度低めの資格取得や勉強
意外なことに、私にはこれが合っていました。向き不向きがかなり分かれそうですが^^;
難易度は低め、でも持っているとちょっと嬉しいような資格の勉強をしながら過食したのです。
なんと、「じっくり勉強したいからチビチビ食べる」という方向に転じ、過食の威力が弱まってきたのです。小説や漫画と異なるのは、感情ではなく脳の別の部分を使っているイメージです。
色々な分野にチャレンジしたのですが、中でも「誰でも受けられる」「女性に嬉しい」「難易度が低い」といった資格もあり、楽しみながらちょっとした自信をつけることができました。
アロマやハーブの検定は、心身の癒しにもつながるので特に女性にお勧めです。
■難易度低め、女性にやさしい
・メディカルハーブ検定、ハーブアンドライフ検定(メディカルハーブ公式テキスト,
)
・その他、秘書検定2級程度も基礎知識として女性にお勧めかもです。
また、資格取得に限らず、自分が気になる分野だけ勉強することも多かったです。
・生涯学習のユーキャン
・NHK学園生涯学習通信講座
・通信制大学の放送大学(好きな科目だけ履修することもできます。例えば英語、フランス語、心理学など)
最近では、テキストや通信による学習だけでなく、インターネットでオンラインサロンに入り活動するのも良さそうだと思いました。
頭脳派の人は、難易度低めでは物足りず、がっつりこなせるのかもしれません^^
なお、体を動かすのが好きな人は、ウォーキングやランニング、プールに泳ぎに行く、ジムに行くなどを趣味やストレス発散にしている人もいました。
続かなくても落ち込む必要はなく、また思い立ったときに再開するとよいのです^^
摂食障害が治っても楽しみは減らない、増える
私にとって過食は、いつの間にか陥っていた厄介な病気であると共に、向き合うことがつらい悩みを抱えながらも何とか生きていくために脳が起こしたやむを得ない病気だったとも言えます。
過食がストレス発散の役割や、本当の悩みを誤魔化してくれていた側面も否めないからです。
ただ、言えることは「摂食障害が治っても、人生の楽しみやストレス発散法は減らない。むしろ、増える。」ということです。
どうしても無性にに食べたいときは、トクホのドリンクとビタミン・ミネラルのサプリでも飲みながら、
「あぁ、美味しい。幸せだ。」
「頑張ったなぁ。頑張ってるなぁ。」(もし社会的に頑張ってなくても、細胞はせっせと生きているので細胞をねぎらいます^^)
「あ~満たされる。」
と味わいながら食べてもよいことにしています。たまにはトクホを上手に使うのもありです^^(からだすこやか茶Wなど)
あるいは「今日はストレスがたまっちゃって、いっぱい食べちゃったよ!明日くらいから再始動する予定~。」などと信頼できる人や優しい友人に話したりしていました。
「分かるわ~。そういう日もあるよね。」と言いあったりして、素直にほっとする時間があってもよいではありませんか。
「摂食障害」ではなく、「ストレスで食べすぎた」「たまには好きな物たらふく食べちゃうこともあるよね」、くらいの状態は現代人の多くは経験したことがあると思うのです。
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