HSPが損ではなくなった?スピリチュアルな仕事との相性がよい。
- S H
- 2018年11月28日
- 読了時間: 8分
2018-11-27
もくじ
HSP(とても敏感な気質の人)は、損をしている?

私はHSP(Highly sensitive person,ハイリーセンシティブパーソン)つまり、とても敏感な人です。
自分がHSPに該当すると知ったとき、これまでの生きづらさの謎が解ける思いでした。
それと同時に、HSP特有のつらさを感じたときには、次のように自虐めいてしまうこともありました。
「HSPは、労力の無駄遣い。ささやかなことで喜ばなくていいから、些細なことで苦しまないようになりたい。」
実はこれは、自分がHSPと知る以前から思っていた内容です。ささやかなことで喜ぶことにメリットをあまり感じず、些細なことに苦しむデメリットの方が多い気がしていたのです。
外界の刺激に対し無駄に労力を消費し、社会生活への生産的なエネルギーに回せる部分が減ってしまい、損をしていると感じていました。
しかし、スピリチュアルなお仕事を始めてからは、HSPであること自体が役に立っていることに気付きました。自分の気質をそのまま活かせることが沢山あるのです。
HSPは損どころか、社会の中で私が活躍するのを助けてくれていたのです。社会で上手くいくと、プライベートも生活の質が底上げされていきます。
物心ついたときからのスピリチュアリスト

思えば物心ついたときから、スピリチュアルなことや自然の法則に興味がありました。
私がまだ小学生の頃のこと。日めくりカレンダーが家にあり、そこに書かれてある日干支(ひえと)にとても惹かれていました。
日干支とは、例えば乙丑(きのとのうし)、壬午(みずのえうま)、辛未(かのとのひつじ)・・・のように60種類もあり、1日1日順番に付けられています。
難しい漢字だったのでふりがなに注目し、
「きのとうし、みずのえうま、かのとのひつじ・・・これって、木や水や火だよね。そして干支の動物がついてる!毎日、意味があるんだ~。」
と感動していました。
「今日は“みずのとひつじ“だって!」と、水色を背景にして羊を思い浮かべたりしていました。
他にも二十四節気、六曜、選日も気になっていました。詳しく書かれていたカレンダーだったのです。
ちょっと面白いのが、子供の頃の三隣亡(さんりんぼう)に対する印象です。
「さんりんぼうって時々あるけど、特に何もかわらないな。いいことも悪いこともない。」と、素直に生活に照らし合わせてそう感じていました。
大人になってから知ったのですが、三隣亡は現代では凶日ですが、江戸時代には吉日だったそうです。意外と、(子供の私が感じたように)実はどちらでもないのかもしれませんね。
このように、誰から教わったわけでもないのに、自然と暦に興味を持ち、運気の流れを感じたりすることが好きだったのです。
その頃、周囲の友達はドッジボールやゲームに夢中でした。私は戦うことや刺激の強いことに興味がなく、四季を楽しみ、おまじないや占いに興じていたのです。
あなたは、子供の頃、同年代の友達とちょっと違った趣味や興味の対象はありましたか。実はその中にも、あなたを活躍させるヒントはふんだんに含まれていますよ。
HSPが生きやすい時代へ、一緒に思い込みを外そう
人と違うことは隠す、注目されるのは苦手だったけど・・・
私はそんなふうに、ちょっと変わった子供でした。そして(もったいないことに)、変わっていることが恥ずかしく、中途半端に隠したままで生きていました。
理解してもらうように周囲に働きかけるより、隠した方がずっと楽だったのです。
20代になってからもその傾向は続き、スピリチュアルは自分だけの隠れた趣味として楽しんでいました。
スピリチュアルな趣味は、彼氏に見つかると「怪しい。宗教?やめてよ。」と心配されたり嫌がられたりするので、本やパワーストーンなどは隠して保管していました。
あるとき、彼氏に内緒で、対面のヒーリングセッションを受けに行ったことがあります。
その際ヒーラーから「あなたは主婦になりたいって言っていたけど、自宅でサロンか何か開きたいの?お教室やヒーリング?」といったふうに尋ねられたことがありました。
ですが、私はリーダー的な役割や目立つことが苦手なので「いえ、私はただの主婦になりたいです。サロンは受ける側でいいんです。」とそのときは慌てて否定しました。
では、なぜ「受ける側でいい」と望んでいた私がヒーラーになったのでしょうか。
ヒーラーやセラピストは社交的じゃないと無理?
当時は次のような思い込みがありました。
「ヒーラーやセラピストなどのサービスの提供者側になるには、明るく快活、社交的、リーダーシップのある人でないと難しいだろう。対人面などでとても疲れそう。」
といった具合に。想像しただけで疲れ、本当に望んでいませんでした。
しかし時が経ち、サービス提供者は、必ずしもそういった気質でなくてよいということが分かってきました。
そもそもスピリチュアルなサービスは、あくまでクライアントが主役です。クライアントに寄り添い、本来の輝きを発揮できるよう、ほんの少しのサポートをさせていただく案内人です。
もちろん、メディアに出たい先生もいるでしょう。シャープな切り口でズバズバ言うのが魅力な先生や、ビジネス書に近い雰囲気でノウハウを提供している先生もいらっしゃいます(男性はこちらのほうがとっつきやすいかもしれません)。
しかし、自分自身は目立たずとも、大切に丁寧に、本当に素敵なものを提供できるように研鑽し、自分の時間や家庭を大事にしながら豊かに暮らしている先生も増えてきているのです。
HSPはすでにスピリチュアル、嬉しい効果を出すには
HSPの特性である繊細なセンサーと内的世界の豊かさは、それだけですでにヒーラーやスピリチュアリスト、あるいは占い師の素質があります。
非HSPが学んで習得していくものを、HSPは始めから感覚的に知っているということはよくあります。
いくつか例をあげてみましょう。
・ノンバーバルコミュニケーション(言葉以外の情報、メッセージのこと。表情、声色、視線、姿勢など)により相手の気持ちを察することを日常においてすでに行っている。
・ダブルバインドに気付く。(ごく簡単に言うと、相手が言葉で発していることと、言葉以外からのメッセージの矛盾に気付く。)それも、自分と相手だけでなく、第三者同士のやりとりを見ても気付く。
・自然のリズムや、様々なエネルギーを意識せずとも察知できる。
などなど・・・。
ただ、これまでの人生で周囲に合わせてきたり、自分の本音を隠してきたりして、せっかくの優れた才能を自由に使わずに(あるいは封じ込めて)生きてきた人も多いかもしれません。
繊細なHSPは、過去・現在・未来のネガティブなことにいち早く気付き、苦しんできたことも山ほどあるでしょう。
しかし、過去・現在・未来のポジティブな面も大切にしてあげると、スピリチュアルな能力はぐんぐん伸びてゆき、嬉しい効果も出やすくなります。
小さな危機や不快はしっかりキャッチし、小さな可能性や幸運はすぐに打ち消してしまうのでは、それこそ自らの選択で損をしてしまいます。
細やかなアプローチで、新たな選択肢を生み出せる
snsを使いこなせず止めたら、やる前より幸せに?
HSPが自己表現するときは、何も非HSPと同じやり方でなくてもいいのです。
例えば、多くの人がやるように、snsの代表格ともいえるTwitterを私も活用したかったのですが、一言のつぶやきを発信するのにも大変考えすぎてしまい、ほんの数か月で止めてしまいました。
私は長続きしなかったことを恥じていました。「やらなければよかった」とも思いました。
ところが実際の生活では、snsをやめることで気が楽になり、本を読む時間が増えたり、瞑想やヨガをしたりと一人の時間が充実しました。
なんとsnsを始める前よりも、やってみて止めてからの方が、一人の時間を素敵に使えるようになったのです。
そして、自分に合うものはどんなものかを見つめなおすよい機会になりました。それは、やってみて止めるというプロセスがあってのことです。想像もしていなかった収穫です。
しかしsns等はまだ興味があるので、何かもっと上手に使いこなせたらいいなぁとアンテナを張っています。
上手くいかないときこそ、HSPらしく解決
HSPは、「多くの人が選ぶ道」以外の素晴らしさ、楽しさを知っています。それを恥じる必要はありません。
どちらかというと、この社会は今まで、非HSP的な生き方がよしとされる文化でした。
その中で上手くいかないと感じた場合、「自分がおかしい」「駄目なんだ」と感じるのではなく、新しい選択肢を生み出すことで道が開けてくることがよくあります。
その発想は、生き方や仕事にも有益になるでしょう。まだない新しいサービスを生み出せるかもしれません。
HSPがスピリチュアルなお仕事をした場合、「色んなことを試したが上手くいかなかった」という人のサポートも向いているはずです。
またHSPという特性を活かすことにより、今までのスピリチュアルや占いで、「怪しい」「効果がなかった」「矛盾している」といった素朴な疑問にも、無理に言い訳したりせず、誠実なアプローチができるのではないかと思っています。
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