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リーキーガットの自己診断は難しい?カンジダアレルギーは調べられる?

  • S H
  • 2017年12月27日
  • 読了時間: 9分

2017-12-28

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リーキーガット症候群は健康診断の血液検査で分かる?

前回の記事では、カンジダとの関りが深いリーキーガット症候群について取り上げました。ですが、少し気になる部分が残りましたので、もう少し調べてみることにしました。

以下は前回も掲載させていただいた引用部分です。

健康診断の検査結果の数値で「CRP」(C-リアクティブプロテイン)の数値が基準値(0.31mg/dl)以上に高い場合、それは体内で炎症が起きていることを示し、その原因が腸もれにあることが考えられます。この数値は、たとえば感染症にかかっている場合にも急上昇しますが、そうではないのに慢性的に高い場合は、腸もれの可能性があります。0.31mg/dl以下でもわずかな炎症があることは考えられるので完全に大丈夫、といい切れませんが、0.11mg/dl 以下なら、腸もれの心配はまず心配ありません。(衝撃! 血液中に腸内細菌があふれ出す「腸もれ」の恐ろしさ 美ST ONLINE)

私が特に気になった個所は、「0.11mg/dl 以下なら、腸もれの心配はまず心配ありません。」と言い切ってしまっていることです。

この記事によると、

  1. CRP 0.11mg/dl以上、かつ感染症による一時的な急上昇ではなく慢性的に高い場合→腸もれの可能性あり

  2. 0.11mg/dl 以下→腸漏れの可能性なし

ということですので、CRP 0.11mg/dl以上、かつ慢性的に高い場合は「腸もれの可能性はあるけど、他の原因かもしれない」ということが考えられますが、0.11mg/dl 以下だと「腸もれの可能性はない」ということ。少なくとも「腸もれである」判断はできなくても、「腸もれではない」という判断はできそうです。

そこで、私がカンジダ真っ只中だった頃の血液検査の結果を探してみました。当時、複数の症状や当時の食生活から推測して、「自分はリーキーガット症候群(腸もれ)に該当するのでは?」と感じていました。この頃はまだ、カンジダに効いたアリサンアップルビネガーやカンジタクリアスーパーにも出会っておらず、消化管カンジダ症のお薬である「ナイスタチン」も飲んでいなかった時期なので、お薬の効果による影響は考えなくてよさそうです。

当時の血液検査の結果の一部です。「CRP」の項目、ありました。

CRP 0.05以下mg/dl …!低いですね。

「0.11mg/dl 以下なら、腸もれの心配はまず心配ない」とのことだったので、これですと腸もれ(リーキーガット症候群)の心配はまずない、ということになります。意外でした。

ちなみに、右のほうに「非特異的IgE定量 228」と記載されていますが、これはアレルギー反応を起こしやすい体質かどうかを調べる検査で、基準値は170以下となっています。この血液検査は皮膚科で行ったものなのですが、結果を見た先生は「基準値より上だけど、そんなに高いわけではないから気にしなくていい」とおっしゃっていました。非特異的IgEは、基準値を上回れば治療するといったものではなく、あくまで参考にする程度のようでした。

私は昔からいつも非特異的IgEが基準値を上回っているので、何ら疑問はありませんでした。子供の頃から小児喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎を経験してきたので、数値はもっと高いかと思っていたくらいです。

それよりも、あのカンジダが辛かった時期にリーキーガット症候群の可能性はなかったの?という疑問が残りました。

カンジダアレルギーは簡単に調べられる?

リーキーガット症候群の可能性がなかったとして、膣カンジダをあれほど繰り返し、口腔カンジダも発症し、腸カンジダのお薬まで何回も出された私は何だったのでしょうか。

アレルギーの症状が多く出ていたことから、私は「もしかして、カンジダ菌に対してアレルギーを持っているのではないか?」と思うようになりました。そこで、アレルギー検査を受けてみました。

ちなみにアレルギー検査は、かかりつけの皮膚科や耳鼻科でしてもらうことができました。検査したい項目を選び、採血をしてもらうだけです。料金は普段の診察代プラス五千円くらい掛かりました。検査する項目や検査項目を選べるかどうかは、病院によって若干異なるかもしれません。

検査したい項目に「カンジダ」を選んだのは何となく恥ずかしかったのですが、無事採血してもらい、翌週の再診日に結果を聞くことができました。

その結果…、

カンジダ アレルギークラス0(ゼロ) 陰性

まさかの陰性。なぜかちょっとがっかり(!?)したような気分でした。アレルギーは無いに越したことはないのですが、もしカンジダアレルギーなら、これまでのカンジダ&アレルギーオンパレードに説明がつくと思ったからです。リーキーガット症候群でも、カンジダアレルギーでもなかったのでしょうか。

少し話は戻るのですが、そもそも「0.11mg/dl 以下なら、腸もれの心配はまず心配ありません。」というのが不完全だったとしたら?とも思いました。

コップに落とした唾液で分かるリーキーガットの簡易テストについて

起き抜けの唾液でカンジダの繁殖が分かる?

リーキーガット症候群の自己診断について探していた頃、簡易的なテストのやり方がしばしば紹介されていたのを思い出しました。

それはどういうものかというと、朝起きて飲食やうがいなどをする前に、ガラスのコップに入れた水に唾液を落とし、その変化によりカンジダ菌が体内で繁殖しているか否か判別できるというものです。3分おきに、15分間チェックします。これは、あくまで簡易的なテストとして知られているようです。判定については、以下の説明が分かりやすかったので引用させていただきます。

①健康な状態の場合 だ液は透きとおった状態で水面に浮かび、時間の経過とともにゆっくりとにごり無く水に溶けます。 ②体内でカンジダ菌が旺盛に繁殖している可能性のある場合 下の図のように、だ液にはにごりが見られ、時間の経過とともににごっただ液から糸状のものが垂れさがり、コップの底に沈みはじめます。 コップの水は時間とともににごりが濃くなり、場合によっては水の中ににごった粒状のものが見えることがあります。(臨床栄養士のひとり言 第495回 カンジダ菌の影響―カンジダ菌の簡易テスト)

私はカンジダ真っ最中のときにこの簡易テストしてみたのですが、見事に「体内でカンジダ菌が旺盛に繁殖している可能性のある場合」の様子と一致していました。それで、すごいなぁと感心したものです。

しかしながら、カンジダがすっかり治っていて体調がよい現在も、このテストをすると「体内でカンジダ菌が旺盛に繁殖している可能性のある場合」のようになってしまうのです…。うーん、何かと予想通りにいきません。このテストは海外から発信されていることも多く、ソースがどのサイトかもう忘れてしまいましたが、「簡易テストの精度は6~7割程度」だったと書かれていたのを記憶しています。

私の場合、寝ている間に口呼吸をしていることが多いので、口が乾き気味で唾液が濃くなってしまっているのかもしれません。あまり精度が高くなさそうなのでこの簡易テストはお勧めはしませんが、活用するとしたら「いつもより濁りが多い」「いつもより濁りが少なくなった」などという、自分なりの変動はあるのかな?とも思いました。それでも空気の乾燥などにより左右されそうな気もします。

テスト自体は簡単なので、何度かチェックしてみようと思います。

カンジダ菌が体内で増殖≒リーキーガット症候群

このコップの簡易テストですが、「カンジダ菌が増殖しているかどうかを調べるテスト」と紹介しているかと思えば「リーキーガット症候群の可能性があるかどうかのテスト」として紹介されている場合もあります。「カンジダ菌が体内で増殖」イコール「リーキーガット症候群」と考えてよいのでしょうか?

厳密に言えば、「消化管カンジダ症(腸カンジダ)はリーキーガット症候群を引き起こす有力な原因の1つ」と言われていることからも分かるように、イコールではないものの、関りは深いようです。

リーキーガット症候群かどうか追求したい方はゾヌリン!?

結局どうやったらリーキーガット症候群だと診断できるの?と調べまくっているうちにたどり着いたのは、どうやら「血中のゾヌリンという成分の濃度を調べることで、リーキーガット症候群の状態を評価できるらしい…」ということです。ゾヌリンとは、「腸の細胞の隙間を開く作用のあるたんぱく質」だそうです。

ゾヌリンの細胞受容体は、小腸や大腸、心臓、そして脳に存在し、ゾヌリンがノリのようになり完全に密着しています。しかし、麦のグリアジン断片や腸管細胞表面に細菌の接合などがあると、消化管粘膜からゾヌリンは放出されます。この他、単糖、ナトリウム、乳化剤、微生物作用によるトランスグルタミナーゼ(食品添加物)、そしてナノ粒子は、消化管バリアー機能を破綻させることが知られています。(ドクターズデータ 腸管浸漏症候群検査:ゾヌリン検査)

何だか大変マニアックになってきました。リーキーガット症候群であるかどうかどうしても調べたい方は、こういったゾヌリン検査を行っているところを調べるとよいかもしれません。ネット検索では新宿溝口クリニックなどがヒットしました。私の場合、リーキーガット症候群がどうかを調べることに労力やお金を費やすより先に、リーキーガット症候群らしき症状を治すことに成功したので、幸運だったと思います。リーキーガット症候群らしき症状を治したコツは、当サイトで少しずつ紹介してまいります。

症状の消失や軽減があればリーキーガットにこだわらない

自分がリーキーガット症候群だったかどうか多少興味はありますが、カンジダの症状は消失しアレルギーの症状も軽減されてきた今は、そこまでリーキーガット症候群の診断にこだわらなくていいと思っています。

私がリーキーガット症候群らしき症状を抜け出せたのは、前回の記事にも書いていますが、やはりアリサンアップルビネガーとカンジタクリアスーパー*でした。後は、一時的に乱れていた食生活も少しずつ整えていきました。

他にも、カビや湿気の多くなりがちだったパートナーの部屋や衣類、歯ブラシ等を一掃することで、私のリーキーガットらしき症状やアレルギー症状が緩和していったことから、掃除や洗濯、除菌なども潜在的な力を持っていると思っています。

ただし、除菌・殺菌などを神経質に行いすぎることで抵抗力が落ちてしまうとも言われているので、適度にとどめておくことが大事かもしれません。私自身、一般的な「綺麗好き」くらいだとOK、「潔癖・神経質」になるとNGだと自分自身で決めています。潔癖・神経質になるよりも、自分の免疫力を高めることが大事かもしれません。

*カンジダクリアスーパーは、2018-03-22現在、Amazonにて単品での販売はしていないようです。フェミプロバイオとのセットでは販売しているようです。2018-03-22現在では、サイドバーから購入できます。


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