リーキーガット症候群?カンジダと共に出た症状(2)~それぞれの専門家の力を借りる~
- S H
- 2018年4月17日
- 読了時間: 7分
2018-04-17
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リーキーガット症候群を診てもらえるクリニック
前回の記事で、私がカンジダの再発を繰り返している時期に起きた体の諸症状をまとめてみたのですが、「カンジダ菌の仕業だったのかどうか」「リーキーガット症候群の症状だったのかどうか」・・・、その辺りをもう少し掘り下げてみようと思います。
そもそもリーキーガット症候群は西洋医学での診断名ではないので、一般的なクリニックでは診断できないのです。かと言って自己判断も危険です。
そこで、まずは医学博士であり認定内科専門医である現役のお医者様の見解を参考にしてみました。小西統合医療内科は、西洋医学に基づいた治療を行いながら、病気の起こる原因となる「自己治癒力の低下」や「心身のストレス」に対してのアプローチを行っているとのこと。(画像はスクリーンショットです。)

こちらのクリニックでは、慢性疲労症候群、アトピー性皮膚炎、過敏性腸症候群、リーキーガット症候群、腸管カンジダ症など現代人を悩ませる症状の治療に力を入れているようです。
リーキーガットにより引き起こされる不調
小西統合医療内科のホームページの記事[ リーキーガット症候群でお悩みの方 ]を参照の上、まとめさせていただきました。リーキーガットによって引き起こされる心身の不調についてです。
■リーキーガット症候群によって引き起こされる不調
【頭皮】抜け毛
【口腔】口臭
【呼吸器】息切れ、喘息
【消化器】胸やけ、吐き気、腹痛、お腹の張り・消化不良、下痢・便秘、食欲低下、クローン病、過敏性腸症候群
【皮膚】ニキビ、じんましん、アトピー性皮膚炎
【全身】原因不明の熱、筋肉痛・関節痛、疲労感
【爪】もろい爪
【精神・神経・認知機能】不眠症、記憶力低下、集中力低下、不安感、まとまらない考え、神経過敏
この中で、私が膣カンジダの再発を繰り返していた時期に出た症状を黄色のマーカーでチェックしています。思ったより当てはまらないかなぁといった印象です。
カンジダ菌により引き起こされる症状
「カンジダ=リーキーガット症候群」とは限らない?
それでは、次にカンジダ菌により引き起こされる症状についてです。
カンジダ菌が増殖すると、口腔カンジダ症や口の中のトラブル(舌の痛み、味覚異常や歯周病)、カンジダ菌が消化管の粘膜に入り込むことで起きる胃の炎症や食道炎、そして潰瘍性大腸炎や膣カンジダなど生活に大きな支障を与える症状を引き起こします。(出典:小西統合医療内科 [ 腸管カンジダ症でお悩みの方 ])
また最近では、カンジダ菌が消化管粘膜に対して刺激を与えることで腸の粘膜の穴が開き、たんぱく質や菌・ウイルスなどが血液中に漏れてしまう「リーキーガット症候群」と呼ばれる状態を引き起こすことも分かっています。(出典:小西統合医療内科 [ 腸管カンジダ症でお悩みの方 ])
カンジダ菌はリーキーガット症候群の原因になりますが、「腸カンジダ=リーキーガット症候群」という訳でもないようです。「腸管カンジダ症」と「リーキーガット症候群」は別の項目となっていました。
私が膣カンジダに苦戦している時期に出たあちこちの不調について、「リーキーガット症候群」という観点からではなく「カンジダ菌」という観点から見直してみました。すると、新たな事実が見えてきました。
カンジダ菌が原因となる見過ごしやすい症状
他にもカンジダが原因の症状はあるのですが、
・カンジダ性口角炎、カンジダ性口唇炎・・・口の端が荒れて切れる口角炎はカンジダ菌が原因のことも。皮膚科にてカビがいるか検査してもらいます。
・咽頭カンジダ・・・喉の痛みが出ることも。性病が喉に感染、発症することもあるので、自己判断は禁物。
・皮膚カンジダ症・・・赤ちゃんに発症することが多いのですが、まれに成人でもあるようです。皮膚科でカビがいるか検査してもらいます。
これらは見過ごされやすいようなので、「ずっと口角炎が治らない」「股ズレがずっと治らない」など気になる症状があれば、皮膚科でカンジダ菌がいないかどうか調べてもらいましょう。
カンジダが原因かクリニックで調べたいとき
口角炎、口唇炎、皮膚炎の治療の際、ステロイドの効きが悪かったので、「カンジダの可能性はありますか?」と控えめに訊ねたのですが、「アトピーだと思いますよ」と医師に嫌な顔をされ検査さえしてもらえませんでした。
長く通院しても症状に改善が見られないときは病院を変えてみるのもアリです。あらかじめクリニックのサイトに、カンジダについて書かれてあるクリニックは話が早いかもしれません。
町野皮ふ科 (画像はスクリーンショットです。)

口角炎ではカンジダが疑われる場合には表面の薄皮を1枚薄く取って顕微鏡で調べる検査をすることがあります。
サイトにこのように書かれてありましたので安心ですね。もちろん、問診や視診で明らかにカンジダでなさそうな場合は検査もないと思われますのでガッカリ(?)なさらずに・・・。
カンジダ再発のサイン?
カンジダを発症し、一般的な西洋医学のクリニックを受診した場合、カンジダ対策に効果的な食べ物やハーブ、サプリメントについて医師が教えてくれることは基本的にありません。
ですが、代替療法や自然療法は西洋医学と対極にあるものではなく、それぞれの長所でそれぞれの短所を補えることもあると私は思います。
私が時々拝読している、自然療法士であるナチュロパスなみさんのブログ。こちらに、大変興味深いことが書いてありました。なみさんの場合、唇のカサカサや肌のカサカサがカンジダ再発のサインだそうです。
・唇のカサカサ
リップバームを塗っても治らない唇のカサカサです。 唇の上まで少し広がってます。(出典:ナチュロパスのなみのHealthy Life「カンジダ再発のサイン」)
・肌のカサカサと赤み、湿疹
私の場合は、一番初期の症状は肌にカサカサの部分が現れるという感じですかね(出典:ナチュロパスなみのHealthy Life「久々のカンジダ再発」)
唇のカサカサ、しかも唇のフチからはみ出すようにカサカサし始めて、リップクリームやステロイド軟膏で治らないという症状は、カンジダに苦戦した年に経験しました。唇は元々あまり荒れる方ではなかったので余計に覚えています。
肌のカサカサと赤みもです。腕、足、背中、お腹など体のあちこちにできました。カンジダの時期は、お腹や背中、すねや太ももの真ん中など今までなかったような部分にまでかさつきや湿疹が出ていたので不思議でした。
私の場合、アトピーが再燃するときは、顔や首・肘や膝の内側・ビキニラインなどにカサカサ~次第にジュクジュクした湿疹が出るので、カンジダの時期の肌荒れと少し違うことが分かります。
特定の原因にこだわりすぎないことも必要
【今回調べて分かったこと】
・リーキーガット症候群に理解のある西洋医学の認定医もいる
・必ずしも「カンジダ発症=リーキーガット症候群」とは限らない
・私はリーキーガット症候群ではなかったかもしれないが、カンジダ菌があちこちで悪さをしていたことはほぼ確実
・リーキーガット症候群にこだわらず、カンジダ菌が直接悪さをしている症状にも注目
・治らない口唇炎、口角炎、皮膚炎はカンジダ菌を調べてくれるクリニックがお勧め
・きちんと通院しながら自然療法、代替療法をチェックするのはアリ
・個人差があるが、自身のカンジダ再発のサインを知っておくとよいかも
・・・などです。
中々治らない症状があると、つい「○○が原因ではないだろうか」と思い込んでしまうことがあります。私の場合「リーキーガット症候群が不定愁訴の原因ではないだろうか?」と思い込みすぎていた時期もありました。
しかし、過去にも整体に行けば「背骨の歪みが万病の元」、矯正歯科に行けば「噛み合わせの悪さや歯周病は万病の元」と言われ自費診療で治してきましたが、不定愁訴が良くならなかったこともあります。視野を狭くしすぎることはあまりお勧めではありません。(※整体や矯正歯科が悪いわけではありません。全ての不調の原因をそこだと決めつけないほうが良いかも~ということです。)
「多くの不調は○○が原因!」と強調し、商品の売り上げを伸ばす・・・といったことも世の中にはありますので、注意しましょう。基本的には保険適用内の西洋医学のクリニックに通いながらも、頼りすぎずに生活習慣を整えるということが一番のお勧めです。
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