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膣カンジダ症は性行為で男性にうつるの?パートナーからうつされた可能性は?

  • S H
  • 2018年1月12日
  • 読了時間: 12分

2019-02-10更新 2018-01-11投稿

さて今回は、「膣カンジダ症が、パートナー(彼氏や夫など)にうつる可能性は?」そして「相手からうつされた可能性は?」などの疑問について整理していきたいと思います。

膣カンジダ症は「膣カンジダ、カンジダ膣炎、性器カンジダ症」といった呼び方もありますが、一般的には「膣カンジダ」という呼び方がポピュラーなため、そう呼ばせていただきます。

※ボリュームがある記事なので、時間の無い方は、下記のContents(もくじ)から気になる項目をご覧くださいね!

Contents

  1. 1 膣カンジダは性行為で男性にうつるのか

  2. 1.1 産婦人科と性病科、医師の見解は?

  3. 2 カンジダ完治前の性行為、さまざまなリスク

  4. 3 性行為で男性からカンジダをうつされた可能性は?

  5. 3.1 夫が泌尿器科の先生に聞いてみた

  6. 4 性器カンジダ、男性の症状は?

  7. 5 オーラルセックス(フェラチオ、クンニ等)でうつる可能性

  8. 6 カンジダをうつし合うピンポン感染について

  9. 7 いつから性行為できる?オーラルセックスを再開して大丈夫?

  10. 7.1 自浄作用が戻れば、性行為も大丈夫

  11. 7.2 自浄作用を助けるサプリも(ただし高い)

  12. 7.3 具体的に性行為(エッチ)はいつからしてよいの?

  13. 7.4 病院に生きづらく、どうしても不安な人へ

膣カンジダは性行為で男性にうつるのか

膣カンジダは性行為で男性にうつるのかどうか、気になる人は多いでしょう。医師の見解はどうなのでしょうか。

産婦人科と性病科、医師の見解は?

膣カンジダを発症すると性行為をしてよいのか、そしてうつるのかどうか、私が通院した産婦人科の先生から説明されたのは下記の内容です。

「かゆみ等、症状があるうちは性交を控えてください」

「うつることもあります」

とのこと。必ずしもうつるわけではありませんが、「うつる可能性もある」ということでした。

口頭で受けた説明なので記憶違いがあるといけませんので、あらためて調べてみました。

男女の性器カンジダについて分かりやすい説明が掲載されている、船橋中央クリニックさんのサイトより引用させていただきます。船橋中央クリニックさんは性病科もあります。

自覚症状がある場合に性行為をされると、症状を悪化させてしまう場合や、パートナーの男性に感染させてしまう場合がありますので、自覚症状がある場合は性行為は控える様にしてください。(出典:船橋中央クリニック カンジダ 女性の症状)

やはり、「症状があるうちは性行為を控えること」「パートナーに感染する可能性があること」がしっかり記載されていました。

カンジダ完治前の性行為、さまざまなリスク

夫婦や同棲カップルなどの場合、何日も性行為を断るのは大変かもしれません。私もカンジダの再発を繰り返していたので良く分かります。

ですが、充分に治っていないうちに性行為を行うデメリットは多く、反省を込めて実体験から挙げてみます。

【膣カンジダ治療中に性行為をするデメリット10】

(1)せっかく入れた膣錠や、塗った軟膏が流れてしまう

(2)膣カンジダは炎症や腫れが伴うことも多いので、摩擦など加わると良くない

(3)膣カンジダにより膣や外陰がデリケートになっており、別の菌による二次感染を起こす可能性もある

(4)性交痛の原因にも

(5)私は性行為の後、わずかにですが出血してしまった

(6)性行為直後に平気でも、夜間にかゆみや痛みが出ることがある(夜間ではすぐに通院もできない)

(7)可能性は低くても男性にうつることがあり、「うつしてないだろうか?」と心配になる

(8)治りが悪かったときに「エッチしてるから?」と不安になるし、実際にそれも原因の1つ

(9)性行為を含め、あまり無理して男性に合わせていると、そのまま大事にされない関係を作りかねない

(10)そもそも膣カンジダは、免疫力の低下など体調が万全でないときに発症しやすいので、無理して性行為すると何かと心身にトラブルが起きやすい

このように心身共に負担が掛かるので、性行為の再開はしっかり治してからが安全安心です。

なお不妊治療をされている場合は、医師に直接確認してみた方がよいと思います。

膣錠には種類があり、効き目が持続するタイプのお薬を、週に1回膣内に投与してもらう治療法のほか、自分で毎日膣内に入れるタイプもありますので、不妊治療の状況や膣カンジダの症状の程度によってはタイミングを優先させることがあるかもしれません。

性行為で男性からカンジダをうつされた可能性は?

夫が泌尿器科の先生に聞いてみた

私が膣カンジダを発症したとき、夫も念のために泌尿器科を受診してくれました。男性にカンジダの可能性がある場合、何科に行けばよいか知り合いの看護師さんに聞いたところ、「かかりつかの泌尿器科でよいのでは?」とアドバイスされました。

一般的には泌尿器科、皮膚科、性病科が挙げられます。「皮膚科と泌尿器科の両方あるクリニック、または性病科」だと間違いなくOKだと思います。

結果的には、何と夫は性器カンジダ症ではありませんでした。しかし色々と情報を得ることができました。そこで先生から受けた説明は、以下のようなものでした。

「あなた(夫)はカンジダではない。女性は体調によってカンジダになることがある」

「カンジダは女性の方が発症したり再発したりしやすい」

「男性は普通に洗っていれば、カンジダ菌がついても洗い流される」

「男性がカンジダに感染してもクリームのお薬を塗れば治る」

このような感じでした。ですので、夫の性器から直接感染した可能性はなさそうでした。(※しかし、口腔からの感染の可能性はありました。)

性行為による感染は、感染事例のうち5%程度と言われており、思ったより低いです。

しかし、男性側が性器にカンジダを保有していて自覚症状がないまま女性にうつしてしまう可能性もゼロではありませんので、性行為をする度にカンジダを発症するならば、何かしら関連性があると思われます。

彼がカンジダでなくても、行為の際に爪などで女性の膣内や外陰部を傷つけてしまった場合もカンジダ発症の発端になり得るようです。

性器カンジダ、男性の症状は?

女性よりは少ないのですが、男性でも性器カンジダを発症することはあります。男性が性器カンジダを発症するどのような症状があらわれるのでしょうか。

カンジダ性亀頭包皮炎には3つのタイプみられ、いずれも同じ治療法だそうです。(参照:船橋中央クリニック

■カンジダ性亀頭包皮炎の3タイプ

1、【発赤】亀頭の皮膚表面に赤い点々が生じる

2、【ウエット】亀頭環状溝に白いカスがたまる

3、【乾燥】亀頭表面がパリパリした感じに

もう少し詳しく見ていきましょう。

カンジダ 男性の症状 ・性器にカンジタを保有していても、自覚症状がなく、自然治癒する事もあります。 ・症状が現れる場合は、亀頭炎と包皮炎による症状(カンジダ性亀頭包皮炎)で、亀頭や包皮の痒み・違和感が起こります。見た目には、冠状溝周辺や亀頭に発赤、紅色丘疹、小水疱、びらん、浸軟(皮膚が水分でふやけてる状態)、白苔(白い皮がむけている感じ)などが見られます。 ・まれに排尿痛を伴い、尿道炎の症状を起こす事もあります。 ・カンジタを増殖している殆どが、包茎の状態が原因と言われている為、度々感染される場合や包皮炎が深刻な場合は、包茎手術をおすすめします。逆に、包茎でない人は、ほとんど性器カンジダにはなりません。 ・性的接触によって女性から陰茎皮膚にカンジダが移っても、入浴やシャワーによって清潔にしているかぎり感染は稀です。(出典:船橋中央クリニック)

「性的接触によって女性から陰茎皮膚にカンジダが移っても、入浴やシャワーによって清潔にしているかぎり感染は稀」、これには驚きました。

しかし、女性同様、男性も洗いすぎはいけないようです。

【男性のカンジダの治療方法】

  1. 軟膏での治療を約1ヶ月

  2. 二次感染を起こしている場合・・・内服薬の併用

※治療中、ペニスを洗いすぎないこと。石鹸は使用せず、シャワーで軽く洗い流す程度にします。(参照:船橋中央クリニック)

オーラルセックス(フェラチオ、クンニ等)でうつる可能性

カンジダ菌は口腔内にも存在しており、オーラルセックスでも感染する可能性は十分にあるのです。

初めはまさかと思いましたが、私の膣カンジダの感染源は、おそらく夫の口腔(口の中)です。

夫は歯並びが悪かった影響で、奥歯の一部にブリッジのような義歯入れているのですが、こういった義歯等は正しいお手入れをしないとカンジダ菌が増殖しやすいのです。(関連記事:パートナーの口からうつることもある)

義歯、ブリッジ、歯科矯正中などの場合、お手入れが大変かと思いますが、口腔ケアはカンジダのみならず全身の健康と密接な関係がありますから、正しいお手入れ方法を習慣づけたいものです。

口腔からのカンジダ感染を予防する方法としては、日頃から口腔ケア(歯磨きやデンタルフロスなど)を丁寧に行うことや、性行為を行う前に歯磨きをすることなどです。古くなった歯ブラシは処分し、新調しましょう。

万が一、口腔カンジダ症(口の中に白っぽい苔のようなものができる、舌が白っぽくなる、ヒリヒリするなど)がある場合は、治療しましょう。口腔カンジダ症の治療は口腔外科で行います。

では逆に、フェラチオで男性の性器から女性の口腔にうつる可能性はあるのでしょうか?直接的な記述は無かったのですが、咽頭粘膜は傷つきやすいのでカンジダに限らず性感染症のリスクがあるようです。

カンジダをうつし合うピンポン感染について

カップルのどちらかが治療しても、もう一方が治療していない場合、再び感染することがあります。治療していない相手から何度もうつされることもあり得ますし、うつし合う可能性もあります。これを「ピンポン感染」と言います。

(例)

女性が何らかの原因でカンジダを発症。(抗生物質の服用や疲労など、性行為とは無関係にも発症します)

パートナーが包茎で、カンジダに感染。(症状がはっきり分からない場合もあり)

女性は治療してカンジダは治ったが、感染してしまったパートナーから、性行為により再び菌をうつされてしまうことに!

このように、ピンポン感染している場合、カップルで治療を行わないと再発を繰り返してしまいます。

性器カンジダの治療は一般的に女性は婦人科や産婦人科、男性は泌尿器科となります。カップルで治療をしてくれるクリニックもあるようですが、そこまで一般的ではないかもしれません。

カンジダ菌は、健康な人でも持っている常在菌です。大腸、口腔、皮膚、女性の膣などに存在しています。しかし、“発症”となると菌が異常に増殖していますので、カンジダ菌が普段は起こさない悪さをしてしまうのです。

いつから性行為できる?オーラルセックスを再開して大丈夫?

自浄作用が戻れば、性行為も大丈夫

一度膣カンジダを発症してから、私は衛生状態に神経質になっていました。

歯磨きしてないのにキスすることへの抵抗、手拭きのタオルすら共有したくないという気持ち、私を触るのは手を洗ってからにして欲しいとの思い…などなど。全てを口にしなくても心の中で思っていました。

膣カンジダがすっかり治り再発しなくなってからは、あまり神経質にならなくても大丈夫になりました。

私のカンジダ発症のきっかけと思われるオーラルセックスも、恐る恐る解禁したところ大丈夫でした。免疫力が回復したのかもしれません。

本来、膣には自浄作用があるのです。成人女性の膣にはデーテルライン桿菌というよい乳酸菌が住み着いており、酸性に保たれています。そのことにより、外部からの菌の繁殖を防いでくれているのです。

自浄作用を助けるサプリも(ただし高い)

カンジダ菌対策サプリと、デーテルライン桿菌の応援の役割を持つ乳酸菌サプリの組み合わせである、「フェミプロバイオ&カンジタクリアスーパーセット」は自浄作用を助けるサプリです。


私は、「カンジタクリアスーパー」を通院しながら用いることで、しつこく再発するカンジダを完治させることができました。

(管理人が実際に使った記録も沢山書いています→カテゴリー:カンジタクリアスーパー、フェミプロバイオ

価格は、公式サイトが一番安いようです。単品での販売や、定期購入は公式サイトをチェックするとよいでしょう。

」のページ

(画像はスクリーンショットです。)

男性向けのクリームなども扱っているようです。

公式サイト内では、薬剤師さんが注文や商品に関する質問をEメールにて受け付けているようですので、商品選びでどうしても迷っている場合は、そちらで問い合わせてみるのもよいでしょう。

個人的にカンジタクリアスーパーは、産婦人科で処方されたカンジダの飲み薬「ナイスタチン」を飲み続けるより効果を感じたのですが、薬機法(旧薬事法)の関係もあり、どのように感想を述べたらいいか分かりません。個人の体験を詳細にレポートするしかありませんね^^;

※もっとお手頃価格のカンジダ対策もあれこれ試しているので、よかったら関連記事をご覧くださいね。「膣カンジダを治す食べ物やサプリを実際に試してみた!効果の比較図。

具体的に性行為(エッチ)はいつからしてよいの?

性行為の解禁の目安ですが、基本的には産婦人科に通院して症状が治り、処方されたお薬も使い切ってしまってからでしょう。

処方されたお薬は、6日分なら6日分、1週間分なら1週間分、最後まで使い切ります。処方されてから3日目、4日目などで症状が消失しても、「またカンジダになったときのために、お薬を取っておこう」などと思わず、使い切りましょう。中途半端に治療を止めてしまうと、再発しやすいです。

なお、軟膏・クリームは「厚塗りはしなくていい」と医師に言われたことがあります。多く塗れば効果的という訳ではないので、適量を塗りましょう(^^)

(※ただ、おトイレが近い人などは、薄めだと心配かも?)

さて、お薬を使い切り目立った症状が治まっても、カンジダが少し残っていることもあります。ムズムズした感じや「まだ治り切っていないかも」と感じるときは、もう少し様子を見たほうがよいです。

私の場合、「もうカンジダは治っています」と医師に言われても、陰部がムズムズヒリヒリしていたことがあります。

「でも、医師からカンジダが治っていると言われたから、エッチを再開していいかな」と思い、実際行為を行うと、性交痛がありました(>_<) どうも、かいてしまった炎症などが少し残っていたようです。

違和感があるうちは性行為はお休みすることをお勧めします。

炎症が残っているときに無理して性行為をおこなうと、カンジダの再発のみならず、別の細菌感染を起こす可能性があります。違和感があるうちは、オーラルセックスもお勧めしません。私はオーラルセックス(クンニ)での再発も経験しています^^;

疲れているときや風邪をひいているとき、睡眠不足のとき、抗生物質を飲んでいるときなども再発しやすいですので、しっかり休み、回復することを優先してくださいね。

病院に生きづらく、どうしても不安な人へ

カンジダに感染しているか不安で、でも中々受診する勇気が出ない人は、自宅でできる検査キットも販売されています。キットを使い自分で検査し、その検体を返送します。すると、後日結果が届くという訳です。


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