□LHサージと、精子の寿命・卵子の寿命【基本編】
- S H
- 2018年1月23日
- 読了時間: 5分
DEER式妊活を始める前に、いくつか基本をおさらいしましょう。まずは、LHサージと精子・卵子の寿命についてです。
Contents
LHサージの基本をおさえる
【図1】LHサージと排卵日
(参照:ドゥーテストLHa 添付文書 2017年6月現在)
排卵検査薬は、すでに使われているかたも多いと思います。排卵検査薬とは、排卵の引き金となるホルモンの増加を感知し、排卵日を予測するものです。つまり、最も妊娠しやすい時期を予測していくものです。
黄体形成ホルモン(LH)というホルモンは、普段から少量分泌されていますが、排卵前に分泌量が急激に増加します。これをLHサージと呼びます。LHサージから約40時間以内に排卵がおこるといわれています。
ちなみにサージ(serge)とは「波が押し寄せる」という意味で、LH(黄体形成ホルモン)がサージ(急増する)ということですね。
排卵検査薬を選ぼう
排卵検査薬を使い慣れていない人や、経済的に余裕のある方は、日本製のものがおすすめです。ロート製薬 ドゥーテストLHa排卵日予測検査薬
が定番です。価格はやや高く感じますが、その分扱いやすいです。検査時にスティックが持ちやすく、検査中や検査前後で汚れにくく、衛生的です。検査結果も見やすいです。DEER式でも、検査薬は基本的に日本製のものを使用しているようです。
検査に慣れている方やコストをできるだけ抑えたい方は、海外製の検査薬がとても安くて助かります( 例えば、33本で2000円以下)。私はお財布事情に合わせながら使い分けていましたが、妊活が思ったより長引いてきたので、しばらくは海外製の検査薬のお世話になるかもしれません。海外製の排卵検査薬・妊娠検査薬は全国送料無料のベビー屋さんがおすすめです。排卵検査薬・妊娠検査薬が安く手に入るうえ、 管理人さんによる助け合い掲示板もあり、私も愛用しています。大手のメーカーでは質問しにくい相談(フライング検査についてなど)もしやすく、実はかなりありがたいサイトです。
排卵検査薬を使おう
排卵検査薬はいつから使い始めればよいのでしょうか。生理が規則的な人は簡単です。生理予定日の17日前から開始します。
生理が不規則な人はどうすればよいかというと、 最近の2~3周期の中で1番短かった周期の日数で、次の生理予定日を特定し、その17日前となります。例えば、最近の生理周期が30日、32日、38日だったとすると、1番短かった30日を基準にします。1周期30日として、次の生理予定日を特定し、そこから17日前が検査開始日となります。
ロート製薬ドゥーテストのサイトでは、生理開始日を入力すると検査開始日の計算ができますので参考にして下さい。
生理予定日の17日前というのは意外と早く来ます。生理が28日周期で、生理の出血が6~7日間ある人は、生理後1週間もしないうちに排卵検査薬の検査開始日に入ります。海外製の検査薬は届くまでに若干日にちを要するので、特に早めに準備しておくと安心です。ベビー屋さんで購入すると届くのは海外からですが、管理人さんは日本人のようで、日本語によるメールでの問い合わせも大丈夫でした。
卵子・精子の生存期間を踏まえたうえで
それでは、もう少し具体的に見ていきましょう。
注意したいのは、LHサージのピークから約40時間以内に排卵がおこるのではなく、LHサージの開始から約40時間以内に排卵が起こるということです。なお、LHサージのピークからは約10~12時間で排卵が起こるとされています。(図2をご覧ください。)
さて、ドゥーテストLHaの添付文章を参考にすると、
女性の体内での精子の生存期間・・・約2~3日 卵子は排卵後の生存・・・約24時間
従って、排卵の前又は直後の性交が最も妊娠しやすい
とのこと。それを踏まえてざっくり図を作ってみました。
【図2】一般的なLHサージ、卵子精子の生存期間を踏まえたタイミング
まとめてみると、
LHサージの開始から約40時間に排卵が起こる。
卵子は24時間生きている。
精子は2~3日(48~72時間)生きている。
これらのことをふまえると、LHサージが陽性になってすみやかにタイミングを取ればバッチリ⁉という感じですね。
とは言っても、多くの人は夫婦生活の直前に検査薬を使用するのではないと思います。なので、「すみやかに」というのは中々難しいかもしれません。奥さんがLHサージの陽性に気付いても、その当日に夫婦生活のタイミングを取れるかは分かりません。ご主人は遅くにヘトヘトになって帰宅することもあるでしょうから…。
なお、図2についてですが、私が使用しているロート製薬ドゥーテストLHaの説明書には、LHサージの開始から排卵まで約40時間と書いてありましたが、排卵までの時間が約24~36時間*と書いてある参考資料も多くみられました。個人差があることも踏まえて短めにみておくといいかもしれません。上記図ではロート製薬ドゥーテストLHaの説明書よりも少し短めに描いて見やすくしています。
タイミングについてお医者様から言われたこと
私が個人的にお世話になった医師のアドバイスでは、「排卵が終わったなと思っても、その後追加してタイミングを取っておいた方がいい。排卵検査薬と実際の排卵はズレるこがある」とのこと。「もう排卵日過ぎたから」と急に仲良しをお休みするのではなく、保険でタイミングを取っておくことは大事なのですね。
さて、段々と大事なことが分かってきました。更に更に、DEER式妊活では卵子や精子の生存や受精可能時間をもっと少し厳しく見積もっており、妊娠の可能性を上げる工夫がなされています。もちろん保険タイミングも推奨しています!
DEER式のタイミング法や排卵暴き法(排卵日予測)については、後日新たに記事を作成しますのでそちらをご覧ください。大変デリケートなテーマのため慎重になり、昨年は中々UPできませんでしたm(_ _)m
DEER式と区別するため、あえて今回の記事は、「LHサージと、精子の寿命・卵子の寿命【基本編】」とさせていただきました。
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