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フロリードDクリームに市販・通販はある?膣カンジダの場合、塗る場所は?

  • S H
  • 2019年1月24日
  • 読了時間: 6分

2019-01-28更新 2019-01-23投稿

さて、今回は抗真菌薬のフロリードDクリームについて見ていきましょう。

Contents

フロリードDクリーム1%とは。効果は?

「水虫の薬と膣カンジダの薬が同じで衝撃を受けた」

そんな声を耳にしたことがあります。

確かに「抗真菌薬」のフロリードDクリームは使いやすいお薬のようで、膣カンジダに限らず、足の水虫や、いんきんたむしなどにも処方されています。

アゾール系のうちのイミダゾール系抗真菌薬です。この系統は効き目がよく、刺激痛などの副作用も比較的少ないことから、皮膚真菌症の治療に広く使われています。 足白癬(水虫)のほか、体部白癬(ぜにたむし)、股部白癬(いんきんたむし)、カンジダ症、癜風などに適用します。(出典:おくすり110「ミコナゾール:フロリードD」)

このように幅広い効き目を持つ抗真菌薬ですが、医師から処方されたお薬は、処方された部位のみでお使いくださいね。

極端な話、水虫で処方されたお薬を男性のいんきんたむしに使ったり、女性の膣カンジダに使ったりしたら、本来のお薬の量が足りなくなりますし、衛生的にも心配です。

そもそも、悩んでいる症状が「白癬菌やカンジダ菌が原因なのか」「それ以外なのか」「他に病気はないか」などを確認する必要があります。やはりお医者様にご相談することが必要です。

フロリードDクリームに市販薬・通販はある?

同じ成分の市販薬、通販がある!

フロリードDクリーム1%が効いたけれど、病院に行く暇がない。市販で売っていないの?という疑問を抱く人もいらっしゃるでしょう。

結論から申し上げれば、フロリードDクリームと同じ有効成分のお薬は販売されています。

それは、ミコナゾール硝酸塩を主成分とした「大正製薬 メディトリートクリーム

」です。


ただし、第1類医薬品なので、

薬剤師のいる薬局でしか販売されていません。(薬剤師が不在のときも購入できません。)

その点、Amazonでのネット通販では、24時間利用できるので便利です。

購入時に簡単な確認事項の入力(問診のようなもの)がありますが、それで問題ないことが分かると購入画面に進めます。

どのような確認事項があるのかは、過去記事:「Amazonで膣カンジダの市販薬(第1類医薬品)を買う際の確認事項」にて画像付きで紹介しています。


市販・通販で購入できない場合もある

」をはじめ、膣カンジダの再発治療薬は、以下の場合には購入できません。

・膣カンジダの発症が初めてである ・同じ成分の薬剤にアレルギーがある ・15歳未満、または60歳以上 ・妊娠している、またはその可能性がある ・発熱、悪寒、下腹部痛、背中や肩の痛みなどがある ・色のついたおりもの、血の混じったおりもの、おりものが魚臭い ・生理の停止や不正出血がある ・外陰部に潰瘍、浮腫、ただれがある膣 ・糖尿病である ・ワルファリン等の抗凝血剤を使用している ・膣カンジダを1~2ヶ月に1回または6か月以内に2回以上再発している ・カンジダの再発かどうか分からない (過去記事:「ネットで膣カンジダの治療薬を買う方法!おすすめの市販薬は?」より)

安全のため、上記に該当する場合は通院し、お医者様にご相談くださいね。

男性のいんきんたむしには

いんきんたむしとは、股部白癬(こぶはくせん)のこと。水虫菌である白癬菌が股の皮膚に感染したものです。

特に陰嚢と太ももの付け根あたりが蒸れやすい男性に多いようです。皮膚科で簡単に検査してもらえますよ。

主成分がフロリードDクリームと同じミコナゾール硝酸塩で、いんきんたむしに効くお薬は「【第2類医薬品】ダマリンL 

」などがあります。

以下の引用部分にあるように、陰嚢には塗らないようにしましょう。

いんきんたむしも水虫薬で治療ができますが、「陰嚢には塗らないこと」との注意が記されています。これは、陰嚢には角質層がないので、白癬菌が寄生できず、感染が広がらないからです。(参照:ゆたか倶楽部「水虫について」)

また、ダマリンLを膣カンジダに用いることはやめましょう。

膣カンジダのお薬は第1類医薬品であり、第2類医薬品よりも使用上特に注意を必要とします。

主成分以外の成分や添加物が異なるなど、様々な面で違いがあります。

フロリードDクリームの塗り方は。どこに塗る?

それでは、フロリードDクリームの塗り方について見てみましょう。

このクリームは、膣カンジダで処方された場合、外陰部に塗ります。

つまり、陰部の中でも、外側の部分、簡単に言うとひだやクリトリス、入り口の部分です。膣の中には塗り込みません。

膣の中には別途、膣錠(または膣坐剤)を入れて治療します。

膣錠の入れ方に関して、私が経験したのは2パターンありました。

1.病院で先生が一週間効果が持続するタイプの膣錠を入れてくる(内診後、洗浄し、お薬を入れてくれる)

2.内診、洗浄のあと先生に1回目のお薬を入れてもらう。あとは1日1回約6日間、処方された膣錠を自分で入れる

2の方は毎日自分で挿入しないといけないため面倒ですが、一週間効果が持続するタイプの膣錠より、毎日入れるタイプのお薬の方が、効果がわずかに上がるようです。

メディトリートクリームも膣坐剤と併用で効果アップ

デザインが可愛いメディトリートシリーズです。これは私が実際に膣坐剤とクリームを併用したときの画像です。

フロリードDクリームと同じ有効成分(ミコナゾール硝酸塩)である「メディトリートクリーム

」と併用で使うことが推奨されています。


メディトリートのブランドサイトでも、クリームのみより膣坐剤を併用したほうが効果が上がるという臨床試験結果が掲載されていました。


フロリードDクリーム、メディトリートクリームが効かない?

ミコナゾール硝酸塩はカンジダ菌に対してすぐれた効果を発揮すると言われていますが、100%の患者さんが治るとは限りません。

最近では難治性菌のカンジダ・グラブラータ菌による膣カンジダも増えてきているとのこと。

治りが悪いときはお医者様に素直に相談してみましょう。

また、再発治療薬を選ぶ際は、難治性菌にも効く「【第1類医薬品】オキナゾールL100

」や「

【第1類医薬品】フェミニーナ 腟カンジダ錠」を選んでみるのもよいかもしれません。

ただ、これらは同じシリーズでクリームが販売されていないのが残念(2019-01-23現在)。今後、販売されるのを期待しています。


外陰部は時にカンジダ特有のおりものが付着していることがあります。

ゴシゴシ洗うことは避け、ぬるま湯で優しく流すか、デリケートゾーンにも使える「コラージュフルフル 泡石鹸」などを使ってごく優しく洗いましょう。

コラージュフルフル泡石鹸には、抗真菌成分であるミコナゾール硝酸塩(フロリードDクリームの主成分と同じ)が含まれています。上手に活用したいですね。


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