HSP。新しい時代の疲れ・ストレス。不安やつらいときの対策、対処法。
- S H
- 2020年4月29日
- 読了時間: 7分
2020-11-20更新 2020-04-29投稿

今回は、マインドフルネスについても学ばれているライター小百合さんに執筆していただきました。
今、世界は急激な変化を迎えています。
日本でも4/29、小池知事がインタビューにて、緊急事態宣言の延長、9月から新学年(そこまでにオンラインを整備する)など述べられていました。
「ウィズコロナ時代」を生きるHSPさん、そしてすでに他に悩みがあって疲れ切っている方へ、ストレス耐性を上げる方法をシェアさせていただきます。
強い不安や恐怖などの過剰なストレスを緩和したHSPさん・繊細さんは、その本来の優れた感覚処理感受性により、コロナ禍の中でも、人々に安全や癒しをもたらす存在となるでしょう。
強いストレスにさらされると、エネルギー不足でそれに正面から向き合うこと自体を避けたくなりますが、一度少々時間を設け頭の中を整理し、自分の脳内に新しい思考パターンを作ってあげると、日々そのパイプを太くしていくことができますよ。
それでは、本文をチェックしてみてくださいね。(以上運営部より。ここより下は、Author 小百合)
■コロナ禍に疲れてしまったHSPの皆さんへ
新型コロナウイルスが猛威を振るっています。 テレビ、新聞、ネットニュース、あらゆる媒体で、日々増える感染者数や死亡者数が報告されます。
その数字の意味する重みを直感的に感じてしまう方もおられると思います。この日々は、HSPである私たちにとっては大変ストレスフルな日々と言えるかもしれません。
そんな中で今回は、ほんの少し意識を変えるだけですぐに実践できるストレス耐性を上げる方法を一つご紹介したいと思います。
もくじ
コロナ禍で感じるストレスを分析する
ストレスは千差万別、様々な立場によってそれぞれのストレスを背負うものです。
あなたのそのストレスは、心の中でどのように存在していますか。
正体のわからないものは恐ろしく感じ、正体がわかってしまえばそうでもない。 そんなことってよくありますよね。
おそらく、あなたの心の中で何種類かの異なる原因のストレスが混在して、大きな塊になっているのではないでしょうか。
それらを分解して明らかにし、それぞれに「今できる最適な方法」を処方することで、あなたのストレスの姿が明らかになり、しっかり対処できている安心感からストレスも緩和されるのではないかと思います。
身の危険から来るストレス
例えば身の危険から来るストレス、自分が感染してしまうのではないかという恐れです。
この恐れに対して私たちができることはもちろん、手洗いうがいマスクと、不要不急の外出を避けることですね。そして免疫を高めるために、できるだけ心を穏やかに笑顔でいられる時間を努めて増やすことです。
そして身の回りの人が感染しないか不安に思うストレス。
HSPの人たちは感染予防について、おそらく過剰ともいえるような対策をしたくなるのではないでしょうか。その過剰な対策は周囲の人々からの共感を得にくく、時には馬鹿にされ、さらに私たちを傷つけたりもします。
このストレスに対して私が実践していることをご紹介します。
私は家族の一人一人に手紙を書きました。
手紙に書いたのは、
感染を心配して過剰な反応をしてしまいそうだという事、
手洗いうがい不要不急の外出を控えるのを徹底してほしい事、
感染を防ぐためにできることを私と一緒に考えてほしい事、
これらをなるべく簡潔に書きました。
そして翌日の昼間、気分の良い時間にもう一度読み直しました。
過剰な熱意や表現がないかどうかチェックするためです。
こうして私の不安はおおよそ家族と共有できています。
ニュースによって誘発されるストレス
今回のコロナ禍にまつわる、私たちHSPの不安の根源は、外部からの情報によってもたらされます。
その全ての情報が全ての人々に必要な情報ではありません。
あなたはあなたにとって必要な情報のみを入れる配慮をすることができます。
例えば私なら、このコロナ禍によって経済が暗転するであろうことは知ったところで対策も予防もできないことです。
私にとって当面必要な情報は、マスクなどの物品にまつわることや、予防に関すること、家族や自分の生活を充実させることです。
なので私はこれらの情報以外をなるべく見ないようにしています。
ネットニュースを見ないように気を付けています。
SNSは気持ちを上げるものだけを見られるように設定しています。
(ゆり葉さんのTwitterはほっこりできておススメです)
私がテレビもネットニュースも見ないことやその理由を周囲も知っているので、どうしても必要な情報は家族や知人から入ると思って暮らしています。
この方法によって私はとっても楽になりました。
生活の変化によるストレス
都市部の皆さんは特に、外出制限などにより生活に大きな変化が生じている方も多いでしょう。
海外では日本より厳しいロックダウンが続き、ストレスによる様々な弊害が報告されています。日本も例外ではありません。
このストレスに対して私たちはどのように対策を取ればよいのでしょうか。
それは、「今まで通り」と「今だからこそ」の2点を心掛けることで和らげることが出来ます。
まず出勤や通学から解放されると昼夜逆転しがちですが、寝起き食事など「今まで通り」の時間に生活をするように心がけましょう。
規律正しい生活は身体と心を整えます。
そして一人暮らしで外出自粛をしている方は特に朝、ベランダもしくは窓を開けるなどして、明るさを取り入れ体内時計の正常化に努めましょう。
在宅勤務(テレワーク、リモートワーク)の方は、適度な運動もお忘れなく。落合陽一さんの記事を引用します。
身体の疲労が上がってきて,原因を探していたら単純に移動時間がなくなることによる疲労だということがわかってきた.効率を追い求めるとテレカンは便利なんだけれど,休みの取り方を考えないとこれは徹夜云々よりも健康に悪いような気がしてくるし,自室でエコノミー症候群になるんじゃないかという気さえしてくる.(出典:落合陽一 note「長い日で1日17時間,短い日でも1日7時間はテレカンしている.」)
*運営部メモ・・・テレカン=テレカンファレンス(teleconference)。
逆に、「今だからこそ」時には夜の深さを感じるのもいいかもしれません。もちろんそのためには日ごろの規則正しい生活あってこそです。
今だからこそ、模様替えや手芸、絵を描いたり、普段は二の次にしている生活のうるおいを追及してみるのもストレスの解消に役立ちます。
youtubeを見ていると、今だからこそ筋トレを集中して行い、学校が始まったときには引き締まった身体になるぞと頑張っている方々がいらっしゃいました。こういうのも素敵な楽しみですね。
まとめ(ウィズコロナ時代のHSP)
コロナ禍に対する疲れをどうしたらよいのか、今様々な分野で策が講じられ、楽しめるコンテンツ、癒しのコンテンツがネット上にも多く見られます。
例えば、国立科学博物館 まるで国立科学博物館の中にいるような 3Dビュー+VR映像 です。自宅にいながら展示を鑑賞することができます。専用ゴーグルがなくても3D画面はPCやスマートフォンでみることができます。
そういったものを積極的に利用し、HSPならではの繊細さで世界の美しさにもう一度ゆっくり浸るのも良いかもしれませんね。
そして冒頭でも述べたように、過剰なストレスを緩和したHSPさん・繊細さんは、本来の優れた洞察力や深い共感により、自他に、ひいてはコミュニティや世界に、安全や癒しをもたらすことができるでしょう。
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