top of page

HSPから見たスピリチュアルな精神科医、神田橋 條治先生。診察の体験談。

  • S H
  • 2019年1月13日
  • 読了時間: 9分

もくじ

神田橋先生の診察の体験談(2020年加筆)

この記事は、2019年1月12日に投稿したもの2020年に加筆しています。

現在の診察状況は、伊敷病院の公式サイトにてご確認くださいね。

今回の記事は、精神科医のレジェンド的存在である神田橋 條治先生について、HSP(敏感気質の人)かつスピリチュアル好きな筆者による体験談と感想です。

※なおこの記事は「スピリチュアルが苦手な方」には合わないと思いますので、恐れ入りますがそっとページを戻っていただけたらと思いますm(_ _)m

生きづらいのは大人の発達障害のせい?


もう何年も前のことですが、「私が生きづらいのは、発達障害が原因ではなかろうか(大人の発達障害ではないか?)」と思い、心療内科・精神科で相談したことがありました。

いくつか問診票や検査を受けましたが、結果は微妙なところだったようです。

「小学生の頃の通知表はない?」と何度か聞かれました。

もう手元に無いことを伝えると、「発達障害という診断はできません。発達障害の疑いはあるかもしれません」のように言われ、結局どう捉えていいのかよく分からない結果となりました。

(この辺り、身バレを避けるため詳しく書いていませんm(_ _)m いつかnoteなどでシェアできたらと思います)

すっきりしない中、自分でも発達障害について調べ始めました。

という本に出会いました。


本を読み進めると、確かに発達障害に関しては、当てはまらないことも沢山ありました。しかし、著者である神田橋先生に大変惹かれました。

「この先生なら、私の何とも言えない生きづらさを理解してくれて、解決の糸口を見つけてくれるのではないか?」との期待が膨らみ、私は遠路はるばる鹿児島まで受診しに行ったのでした。

私がまだ独身で、HSPの概念すら知らない頃のお話です。(今では自分自身が自分の一番の理解者であることを感じています。少しだけ強くなりました)

伊敷病院で受けた神田橋先生の診察

神田橋先生がその日いらっしゃるかどうか、あらかじめ病院に電話で確認を取ってから行きました。先生はご高齢のため、常勤ではなかったのです。(先生は1937年生まれ。私が受診した当時は当時70代、2020年には83歳を迎えられます。)

診察の率直な感想を述べると、

「診察プラス、スピリチュアルセッション、ヒーリングをしていただいた!」

という印象でした。

(※あくまでスピリチュアル好きな私の捉え方です。先生はそんなことおっしゃっていません)

神田橋先生がしばしば「オカルトだ」と言われるのも無理ありません。なぜなら、スピリチュアル好きな私でも「そんな診察あり!?」と驚くくらい不思議な手法が取り入れられていたからです。

あまり詳しく書くと支障があるかもしれないので、箇条書き程度にしておきます。

1.あらかじめ記入した問診票に目を通し、ねぎらってくれる

2.先生の観察眼と、それを補うような言葉のやり取りで、核心に迫っていく

3.母が私を妊娠中、調子が悪かったであろうことなどを教えてくれた

4.私の疲れている部位を教えてくれる

5.「冷え性ですか?」と聞かれ、念のため独自のチェックしてくれる

6.その上で、お勧めの食材(ショウガ、春ウコンなど)を教えてくれる

7.気功や整体のようなことを少々(体のゆがみなどについて指摘される)

8.クリスタルのワンドで足をゴリゴリほぐされる

などなど。他にもありましたが、これはまたの機会に紹介できたらと思います。

3~8は、科学的根拠がなくて大丈夫!?と私が心配するほどでした。

こういったことは、精神科医として酸いも甘いも知り尽くした神田橋先生だからこそ安全にできるのでしょう。

もっともっと深いお話をしたかったのですが、陪席のスタッフさんが複数名おられ(神田橋先生の診察を直に見て学んでいる)、私が緊張してしまい心を開けなかったのが残念です。

次回、もし機会があるとしたら、陪席のスタッフさんを気にせず神田橋先生に集中すること、HSPについての意見を聞くこと・・・をしてみたいです。

※追記・・・機会が訪れましたが、陪席のスタッフさんがずらーーっと並んでおり(5人以上いたと思います)、やはり緊張してしまいました(笑)

先生も人間である。ただし、名人級の。

患者としてもセラピストとしても学ぶことが多い

HSPである私は、緊張しながらも、神田橋先生を “観察” させていただいていました。

私はスピリチュアルが好きですが、何でも鵜呑みにしたり妄信したりできないタイプなのです。(どんなに好きな先生の本でも、「ここは大好き!だけど、ここのページはちょっと苦手かな」といったふうに、結構細かい。)

そんな私が神田橋先生の診察を直に受けて感じたことは、

「神田橋先生も神様や超能力者ではない。だからこそ、すごい」

といったものでした。

先生も全てが視えるわけではないのです。でもやっぱり他の人より多くのことに気付かれ、柔らかなアプローチをしてくださいます。

人間の肉体を持ちながら、ここまで相手のことを理解してあげられるのはすごいと純粋に感動しました。「理解」というとまた違うのかもしれませんが。

精神療法の「名人」「達人」とはこのことか、と思いました。

私は神田橋先生に対する、次の紹介文が大好きです。

治療は、一見独特で、天才肌かつ名人芸的であるが、芸事における古今の名人が全てそうであるように、緻密な観察眼と精巧な理論および長年の実践に裏打ちされた、実は極めてオーソドックスなものである。 病める患者の「身になって」、限りなく優しく、その眼差しは、氏に関係する全ての人間に注がれている。(出典:arsvi . com 神田橋 條治)

昔は患者として、今はセラピストとして、神田橋先生から学び続けています。

「神田橋語録」にみる、命に対する優しさ

神田橋先生の治療スタイルは先程の紹介文に集約されていますが、実際、先生がどのように考えているのか垣間見ることができる資料があります。

波多腰心療クリニックさんという神戸市のクリニックのホームページにて紹介されている、「神田橋語録」というpdfです。

神田橋先生が述べられたことを、精神科医の波多腰正隆先生がまとめられています。(画像はスクリーンショットです。)

結構ボリュームがあるので、もし読まれる方は気になるところだけ拾い読みするのも良いかと思います。


「神田橋語録」は、5つの章で構成されています。

1.説き語り躁鬱病

2.神田橋語録

3.神田橋合いの手集

4.ある日の問答

5.編者による後書き

私はこのpdfが好きでたまりませんでした。

(波多腰先生、このようにまとめてくださって本当にありがとうございます!)

私の中では本1冊・・・もしかしたらそれ以上の内容の濃さと重みがあるように思います。目からうろこが何度落ちたことでしょう。

2行目から既に「生き物に対する優しさ」という表現を使われていますが、神田橋先生こそ「命に対する優しさ」が根底にあるのだと思います。

引用したい箇所が多すぎて、結局どれも選べず・・・。

私はこの人生において、神田橋先生に出会えて幸せです。

再診した際の感想、漢方、スピリチュアル

再診した際の感想を少々加筆します。(とても個人的な内容が含まれるので、詳しくはnoteなどでUPできたらと思います。)

待ち時間と予約

まず、私は遠方からの通院のため、午後一番に受付に向かったのですが、なんと既に予約は埋まっていると言われてしまいました。一旦お断りされてしまったのです。

午前中の予約が多かったとのこと。他にも飛行機や新幹線で来られた方がいて、やはりお断りされていました。

しかし、受付してくださった男性はとても感じが良く、どこか神田橋先生に似ています(親族の方!?と思いましたが分かりません)。

私は諦めることができず、ダメもとでアピールしてみました。

「実は~~県から来ました。~~時には帰りのチケットを取っているので戻らなくてはいけない状態です」

受付の方「他にも〇〇県や△△県からお越しいただいた方もいらっしゃって・・・」というようなご説明。確かに、キャリーバックを持ってやって来ていた患者様も私と同じようにお断りされていました。

「あらかじめ電話で予約の仕組みをお伺いし、午後の予約開始時間を確認したうえで来たのですが・・・。やはり診察は難しいでしょうか?短時間でもよいのですが・・・。」

すると、なんと受付の方が「先生に確認してみます」とのこと。

しばらくするとその方が戻ってこられ、先生に確認して許可を得た上で、一番最後に予約を入れていただいたとのこと。本当に有り難いことです。

もちろん、先生のご負担や他の患者様のことを考えると、無理な予約はお勧めできません。

■事前に電話確認→朝イチに受付で予約

というのが一番無難かと思います。(それでも、当日先生がお休みされることも考えられます。遠方の場合は「来てみないと分からない」という状態です^^;)

また、午後イチで予約しても数時間待ちました。お腹もすき、ヘトヘト。受付に声を掛け一旦外出する旨をお伝えし、Googleマップで近くのコンビニまでたどり着き、おにぎりなどを食しました。

■運よく予約を取れても数時間待ちは覚悟!

体調が不安な方は、食べ物や飲み物、いつものお薬、上着などをお忘れなく。受付のソファは多い方なので、少し仮眠することもできると思います。

ただし、貴重品は肌身離さずに。キャリーバッグなどは受付の方に頼んで一時的に預かってもらうことも出来ました。

著書を活用することの大切さ

再診を受けてあらためて思ったのは、「すでに出版されている著書を活用することの大切さ」です!もう、これに尽きます。

先生の知恵や経験がぎゅっと詰まって、何度も推敲されて完成したのが紙の本だと思うのです。

もちろん、以下のようなお気持ちも分かります。私がそうだったので。

・自分にピッタリの処方やアドバイスを知りたい

・本を読んでどうしてもお会いしたいと思った

・一目会いたい(!)そして感謝したい

しかし、診察でのやりとりで「本に書いてあるよ」といったことを言われ、ハッとしました。

やっぱり、私だけのオーダーメイドの言葉を掛けていただきたかったのですよね。「こうしたらいいよ」「これであっているよ」と言われたらとてもラクチンです。

だけど私達はそろそろ、自分なりに「これに手ごたえを感じる」「これがいい!」「いいとこ取りして自己流を生み出した」くらいのステップを踏む時期に来ているのかもしれません。

そうやって道を切り開いた人たちは、これから後に続く人たちへ教えることもできます。そんなふうに感じた再診でした。

それに、陪席の先生方が沢山いらしていて、結局再診でも緊張しました(笑)

「診察を受けたいけど予約できない、中々行けなくてつらい、お金が無くて遠くまで通えない」という方もきっと大丈夫。

■結論として・・・「診察を受けたから治る、本だけでは効果がない」、なんてことは無い気がいたします(^^)

にはセルフワークが沢山掲載されています。改訂版も購入しました。

昔の本であれば大きな図書館には置いてあるかもしれません。

拙い文章をお読みくださり、誠にありがとうございました。(当記事は、あくまで一読者による体験談や感想です)


Related Post

Comments


bottom of page