HSPと境界性パーソナリティー障害は似ている?情緒不安定できつい?
- S H
- 2018年11月23日
- 読了時間: 10分
最終更新日2020-10-07,更新2020-04-17 投稿2018-11-22
もくじ
豊かな感受性を眠らせていて苦しい女性たち
今回はデリケートなテーマを扱ってまいります。
当記事を最初に投稿したのは2018年11月です。読み返すと、まだまだ独断と偏見の多い記事だなぁと反省する箇所も多いです。
この1年強のあいだ、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)当事者さんだけでなく、境界性パーソナリティー障害(BPD)を経験した方と出逢う機会が増えました。占い師の星マリア先生もBPDを乗り越えていらっしゃるようです^^
クライアント様も含め、私が実際に接した方は、どの方も素敵で礼儀正しく、感性が豊かで、卓越したセンスをお持ちなのです。
まるで神様が与えた豊かな感受性があるあまり、この世界の物事や関係性に強く反応してしまう部分があったのでは?とさえ思えました。
特に才能を眠らせてしまっている状態では美しく開花できず、苦しみも人一倍多いのではないでしょうか。
私が現在活動している「note」においても、BPDの経験者で既にご活躍されている方や、素敵に開花され始めた方をお見掛けしますので、いつかご紹介出来たらと思います。(※追記・・・2020-10-07当記事の最終章に加筆しました!)
ストレス時のHSPは境界性パーソナリティー障害に似ている
最近、「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち
」を再読しています。
この本のp49の記事を初めて読んだとき、私は生きづらさの謎がまた1つ解けた気がしました。どういった内容かをかいつまんで説明すると、
「過度に刺激を受け、引き返すことができず衝動的になったときのHSPは、境界性人格障害の人に似ている」
とのことです。これはとても分かる気がします。
私は追いつめられた状態のとき、いつもの平和主義から一変し衝動的になることがあり、自分が境界性人格障害(最近は境界性パーソナリティー障害と呼ぶことが多いようです)ではないかと悩んだことがありました。
医師やカウンセラーにも相談したことがあるのですが、答えは「違うと思う」とのこと。そもそも私は自分が思うほど衝動的ではないらしいです(HSPの私にとっては大ごとのように感じるのですが!)。
当時はHSPという言葉すら知らなかったので、「じゃあ、この苦しみは何なのだろう。普通の人とは何かが違うのに!」という疑問を長いあいだ抱えていました。
HSPと境界性パーソナリティー障害の衝動
衝動の後に残る感情をチェック
」のp49では更に踏み込み、「衝動的になっているとき、そしてそのあと、どのような感情であるか」といった点に着目しています。
・境界性パーソナリティー障害の人はこういったとき怒りを覚えやすい
・HSPの人は罪悪感や羞恥心を抱くことが多い(誰かを傷つけたとき後悔し、自責の念を強く感じる)
私は元来、何か失敗をした際、羞恥心や罪悪感、自責を非常に強く感じるタイプでした。感情的になって失敗した場合は尚更です。ですので、妙に納得です。
なお上記の内容は、「HSPだと良くて境界性パーソナリティー障害は良くない」ということではありません。
そもそも、HSPは「気質」であり病気ではなく、境界性パーソナリティー障害(BPD)は「障害」です。
境界性パーソナリティー障害は、日常生活に支障が出たり本人や周囲が困っていたりしたら治療が必要です。
HSPかつBPD、ということもあるでしょう。
怒りと同時に罪悪感や羞恥心を抱くことで、複雑な心境に苦しむかもしれません。
境界性パーソナリティー障害の不思議な魅力
しばしば言われていて興味深いのが、「境界性パーソナリティー障害(BPD)の女性は、不思議な魅力を持っていることが多い」ということです。私もBPDの女性を見て、そう感じました。
例えばですが、境界性パーソナリティー障害の女性たちは、次のような魅力的な特徴がしばしば見られるようです。(※個人差があります。診断ではありませんのでご了承くださいね)
・あっという間に人と緊密な関係を築くことができる
・何だか危なげなところがあって守ってあげたくなる
・気分がコロコロと変わるけど、いいときはすごくいい子
・女性らしい華やかなオーラを持っている
・性的魅力がある(同性から見てもドキッとする)
・センスがあり、オシャレな子も多い
・色彩感覚に優れていることも多い
などなど。
BPDのパートナーや近しい人は、ジェットコースターに乗っているように振り回されてしまうとよく言われますね。
それでも彼女たちは恋人や性的なパートナーを切らさないことも多く、モテるように思います。(あくまで、私が接した中でのことですm(_ _)m)
彼女たちは、治療しながら、苦しみを症状として出すのではなく、より高度な発散方法に変えて長所を活かしてゆければ、きっともっと楽で素敵に生きられるのだろうなと思うのでした。(ほとんど神田橋條治先生の発想の受け売りですが)
感性豊かにとっても美しく魅力が開花するのではないかなと思ってしまいます。
対人関係で橋を焼く。アスペルガー症候群に似ている?
話しを戻しますね。私は境界性パーソナリティー障害ではないことは分かりました。
でも「私は何かが普通ではない」ことは、確実に感じていました。
あの追いつめられたときの、強い不快感と「橋を焼く(burn the bridge)」行為は発達障害にも似ている?と思ったことがあります。
「橋を焼く(burn the bridge)」とは、アメリカで使われている言葉で、退路を断つ、背水の陣、後には引き返せないといったニュアンスを持ちます。
burn one’s bridgesで、「~と縁を切る」というような意味になります。
「橋を焼く」という言葉は、アスペルガーの女性について書かれた本「アスパーガール: アスペルガーの女性に力を
」にも出てきます。
私が対人関係で橋を焼いた経験をいくつか挙げてみます。
■対人関係で橋を焼いた例
・毎日、複数回連絡してくる友人に疲れて、もう限界だと感じ縁を切った(周囲から見たら、大人しかった友人が急に怒り出すみたいな感じかもしれません)
・激務の職場に、ある日突然「もう無理だ」と行けなくなってしまった(友人からの紹介だったのに、悪い辞め方をしてしまいました)
・繊細さを隠して恋人と付き合い、問題を正直に伝えきれず、急に「別れたい」と言ってしまった(仕事の後に会うのはしんどいなど中々素直に言えませんでした。多くの人が普通にやっていることだからです)
・SNSは楽しさもあるのだが、長く続かない(一言一句を考えすぎたり、対人関係で考えすぎたりと、私はやたら細かいのです→2020年、やっとサイトと連携した「Twitter」を開始。)
こういった経験もあり、「私はアスペルガー症候群、もしくはその他の発達障害なのかな?」と疑った時期もありました。しかし、
・共感性が高すぎて困っている ・情緒豊かなコミュニケーション ・女性性が強い ・恋バナやガールズトークは楽しい
といったところなどが、何だか決定的に違うようでした。
しかし、発達障害の人や境界性パーソナリティー障害の人の抱える苦しみと重なっている部分もありますし、HSPかつ何らかの障害を持っている人もいます。
羞恥心、傷付きからの怒りは、小さなパニック
ここで1つ、HSP的な怒りの例と、それを理解してもらえた体験をご紹介します。
私がツインソウルと暮らし始めて間もない頃のことです。彼とのやりとりで誤解が生じ、私はある晩、彼のために作った夕食を捨ててしまうという暴挙に出てしまいました。
というのも帰宅した彼が、夕食を見て「美味しいと思えない」というようなことを言ったのです。(実際は、元々そのメニューが好きじゃなかっただけと後に分かりました。)
仕事で疲れて帰宅するのですから、丁寧な言葉を選べない日もありますよね。私自身にも普通にあることです。
しかし、20代の頃の私は、言われたショックや恥ずかしさ、悔しさみたいなもので頭の中がオーバーヒートしてしまい、怒りに任せてそのおかずを捨ててしまいました。
元々、摂食障害もあり、大変な中で作ったものでもあったからです。
彼は私を心配していましたし、私はというと、彼に対しての態度や、食べ物たちを捨ててしまったことによる自業自得の悲しみや自責の念に苦しみました。
月日が経ち、「私は怒ると怖いでしょ」と、苦い思い出としてその話を持ち出したことが何回かあったのですが、彼はその度に優しい言葉を返してくれました。
「怒っているというか、パニックになってるように見える。漫画で、言葉にならない記号の並び『%〇★#△?■×!』みたいな・・・。ああいう感じ。」
私はこれを聞いて、パズルのピースがしっかりはまるような感覚を覚えました。そうなのです、彼の言う通り、あの状態はパニックに近いのです。頭の中がパンパンになり、すごく苦しくなるのです。
特に「恥ずかしさ(羞恥心)」「傷付く」という感情からは身を守りたくなり、頭の中が必死になります。
私はそれを「ただの怒りや衝動性、鬱の症状か何かでは?」と考え、恥じていましたが、彼の言葉により安堵の気持ちに包まれました。
彼は私のことを、子猫やうさぎといった小動物のようだと言っていました。私は何だか自分が小さく可愛い生き物になったみたいで嬉しくなりました。
自分は弱くてもいい、そのままで受け入れられているという安心感や幸せを感じたのです。その辺りから、私は彼に怒ることがほとんどなくなりました。
彼の小さな失敗(ちょっと失礼な言い回しになったなど)が気にならなくなったのです。そんなのは取るに足りないことだし、私も沢山間違えると「納得」したのです。
HSPは、いつからでも深く癒し癒されることができる
HSPは、周囲に合わせすぎたり、合わせることすら上手くいかなかった結果、アイデンティティの不確かさ(自分はこういう人だという、健全な自己が確立していない状態)を感じていることもあるでしょう。
しかし大人になってからでも、心が救われ、自己を確立するきっかけは、さまざまなところに隠れています。
内的世界の豊かなHSPは、少しのきっかけさえあれば、自ら人生を変えるような気付きを得たり、自己の深い部分まで癒したりできる可能性がとても高いです。
私の場合ですが、29歳のときには、かなり焦っていました。仕事も恋愛も両方上手くいってなかったからです。しかし実際は、29歳のときより今の方が幸せです。
引き寄せの醍醐味を知ったのも、HSPである喜びをかみしめたのも、30代に入ってからでした。
ちなみに、私が結婚したきっかけとなる本(運命の人はいくつになっても現れるー恋愛ドラマセラピーで35歳からの理想の結婚を手に入れるー
)を書いた中野左知子先生は40歳で妊娠・出産されています。
私の大好きな美輪明宏さんは、2020年1月現在、御年84歳。瀬戸内寂聴さんは97歳。同じ時代に生きることができて幸せですし、自らが癒し手となると、このように年齢を重ねても引っ張りだこです。
HSPは年齢に関係なく、いつからでもいつでも、深く癒されることが可能であると思います。また、生まれ持った気質を活かし、自らのペースで癒し手になることも可能だと私は思っています。
星マリア先生のご紹介☆
※2020-10-07加筆
最後に、境界性パーソナリティー障害を克服され、素敵な生き方を体現されている先生をご紹介します。
揺ぎ無い信念を持ちながらも可愛らしさがあり、まるで天女のように光を纏っている、占い師の星マリア先生です。
「note」で以下のようなマガジンをはじめ、複数のマガジンを発行しておられます。
■「南十字星」
自伝的小説のマガジンは有料ですが、無料のnote記事やTwitterもありますので、まずはお気軽にチェックされてみてくださいね。勧誘等ありません。
私もTwitterを愛読していますので時々リツイートしており、ご存知の方もいらっしゃると思います(^^ゞ
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