top of page

HSPのフラッシュバック「タイムスリップ現象」対処法の体験談。不調対策!

  • S H
  • 2019年1月23日
  • 読了時間: 12分

2021-04-03更新 2019-01-22投稿

もくじ

超HSP(とても敏感な人)による効果的な体験談

人気のある記事のため、2021年に更新しました。

今回は、私が個人的に実験して役に立ったことを書き留めています。実験内容を特別におすすめしているという訳ではありません。

これはある意味「おまじない」のようなものです。しかし私にとっては効果があり、とても気に入っています。

「超」が付くHSP*の、体験談の1つとしてシェアさせていただきます(^^)

*HSP(エイチエスピー)とは・・・ハイリー・センシティブ・パーソン。人口の約15~20%を占める、生まれつき繊細・敏感気質の人。

HSPを知ってもつらい、対処法はない?

「自分がHSPであると知ったところで、HSP特有の苦しみは解消されなかった」「むしろ、これからずっと付き合っていくのかと気が遠くなる」

・・・そういった声を、ネットで何度も目にしました。

私自身、HSPという気質とは上手く付き合い始めていると思うのですが、それでもまだ解消されていない幾つかの悩みはありました。

例えば、この2つ。

【1】ミスや勘違いなど、失敗して羞恥心を感じたとき、必要以上に苦しむ(プチパニック状態に)

【2】特に不調時、つらかった出来事が予期せず思い出されるのが苦しい(小規模なフラッシュバック)

頻度は減ったものの、2018年も上記の二つの苦しみは、たまにありました。

どれも自分内の出来事であり、人に迷惑をかけることはありません。周囲からは「人付き合いが上手い、いつも楽しそう」と言われることも・・・。

しかし、超がつくHSPである私はストレス耐性が低く、緊張などから失敗し、負の連鎖を起こしてしまうことがしばしばありました。

失敗と言っても重大なものではなく、些細なことです。

・仕事関係者とのチャット中、送信した後に誤字を見つけ、「なぜ見直さなかったのだろう、見直す習慣をつけているはずなのに」と落ち込む。

・もうミスしないようにと緊張していると、緊張のあまりまたミスをしてしまい、がっくりうなだれる。

・そうなると、「見直すことなんて数秒しか掛からないのに。こんな頭悪い私に合わせてもらって申し訳ない」と羞恥心や罪悪感にさいなまれる。・・・といった具合です。

まあ、細かいことですね。自分で書き出しておいて、何だか笑ってしまうほどです(^^ゞ脳が感じ過ぎてしまうのですよね。

ちなみに、お相手からミスの多さを非難されることは、なぜかほぼありません。(※温かく優しい人と交流しているからだと思います。皆さん、いつもありがとうございます!

それにもかかわらず、その日のうちに何回も思い出しては落ち込んでしまうことがあるのです。

そのまましばらくしたら忘れることもあるのですが、忘れるどころか、過去の嫌な出来事まで芋づる式にフラッシュバックし、「もうやめて」と自分に言いたくなることも。

頻度はかなり減ったとはいえ、ゼロにはならなかったので、それが起こった日は、次のように若干途方にくれていました。

・これって一体何なのだろう?

・トラウマによるフラッシュバックにしては小規模だ

・これからも、HSP特有の羞恥心や罪悪感にさいなまれるのだろうな

・自分がHSPだと判明してもなお、無くならない苦しみなのかなぁ

・他のHSPさんよりも更に羞恥心や罪悪感が多めかも

・・・などなど

HSPの軽いフラッシュバック(タイムスリップ現象)

ある日、「そもそも、私に起きていた反応は何だったのだろう?」とあらためて調べてみたら、少しずつ見えてきたことがありました。

フラッシュバックとは何か

まずはフラッシュバックとは何か、再確認しました。

フラッシュバックとは・・・強いトラウマ体験(心的外傷)を受けた人が、後になってその記憶が突然かつ非常に鮮明に思い出したり、夢に見たりする現象です。(参照:Wikipedia「フラッシュバック」)

私が時々苦しんでいるのは、ここまで根の深い心的外傷によるものではありません。もっと日常的な落ち込みです。

ちなみに世間一般では「フラッシュバック」や「トラウマ」は本来の定義よりも簡単に使われていますね。

タイムスリップ現象とは何か

より近いものを調べていくうちに、「タイムスリップ現象」というものにたどり着きました。

完全に同じかどうかは分かりませんが、私に起きていた現象はこれにかなり近いのではないかと感じています。

タイムスリップ現象とは・・・過去の記憶を予期せず鮮明に思い出し、そのときと同じ気持ちになってしまうという現象です。広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)の人(子供も含む)に起こると言われています。

私の場合もストレス状況下など、あることを引き金にして、急に「過去の嫌な記憶が、その当時と変わらない鮮やかな感情を伴って」思い出されます。

その記憶と感情は、何度思い出しても色褪せず、現在の行動にも影響してしまいます。

個人的には、過去にタイムスリップする感覚ではなく、現在において再生される感じがします。(HSPの右脳の働きと関係しているのかも。HSPは右脳が活性化しています。)

HSPは羞恥心と罪悪感が強いことが多い

私の場合、タイムスリップ現象の引き金となりやすいのが、「羞恥心(恥ずかしさ)」と「罪悪感」を感じた出来事です。

これは私が「HSPである」ということを物語っているような気がします。一例をあげてみます。

■小さなフラッシュバックの例

・人をかばうために動いたら私が怒られたり恥をかいたりすること(子供の頃から^^;必要以上に叱責されている人など見ていられない)

・余裕がないとき、人に余計な一言を言ってしまい後悔していること(正しいことを言えばいいというものではない)

・仕事でミスをしたあと上司に横からチェックされていて、緊張して余計ミスをしたときのこと

・(良かれと思って)人に話を合わせていて、本当はそうでないことがばれたときの気まずさのこと

・・・などなど。どれも怒りではなく、「恥ずかしさ」や「自分は駄目だ」「自分はおかしい、人と違う」といった感情です。そしてなかなか細かいことですね。その辺り、まさにHSPっぽいです。

もちろん、どれも一般的に多少は苦い出来事かもしれません。

しかし私にとっては、恥ずかしくてつらくて後悔していて、息苦しくなるほど胸がギューッとなり、汗がドッと出て、脳も体もパニック状態に近いほどになってしまいます。

心身(脳も)の過敏さに自分でも驚き呆れます。

しかも、それが昨日今日の出来事ではなく、半年前のことでも、数年前のことでも同じように苦しいのだから不思議なものです。(苦しみが薄れていくものもあれば、残るものも結構ある)

ですが対人恐怖などではないらしく、周囲からは「円滑なコミュニケーション」「楽しそうに上手くやっている」ように見えるらしいですので何だか不思議なものです。

プチパニック、タイムスリップ現象の対策

1章で書いたプチパニックと、繰り返す小規模のフラッシュバック(タイムスリップ現象)

これは一生付き合っていくものなのかなぁと思っていました。

ちなみに、HSPも多種多様ですので、どういったことが特に気になるかは人それぞれだと思います。対人関係の悩み、神経過敏、疲れやすさなど、悩みは様々です。

しかし、私もセラピストのはしくれです。(そういうの無いよというかたでも、民間のカウンセラー資格などは比較的取得しやすいですよ)

「悩みがある」→「解決・乗り越える・上手く付き合える」→「シェアする」

という仕組みが私にはあります(笑)悩みが出てきたら、それを乗り越えることで、読者さんへもシェアできるのです。そう思うと解決へのモチベーションが上がります。

私はHSP特有の繊細さから起きる「プチパニック」と、過去の嫌なことを予期せず思い出してしまう「タイムスリップ現象」への対策を講じ始めました。

結果から申し上げると、色々試した中で今のところ効果を感じたのは、なんと「目を左右にリズミカルに動かす」という眼球運動だけでした!!

EMDRの紹介文に惹かれて実験した結果

実はこれ、EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)という心理療法から一部だけかいつまんで試してみたことなのです。

というのも、過去に、EMDRが紹介されていた記事で衝撃を受けたことがあるからです。それをふと思い出し、実験してみたのです。

ある日の散歩中、「嫌なことを考えながら、眼球を左右に素早く動かすと気分が楽になる」ことに気付いたシャピロ氏は、ベトナム帰還兵、レイプ被害者、虐待のサバイバーの方々を被験者にして、EMD(※1990年よりEMDRの名称に改称)を実施したところ、「一回の面接で被験者全員の苦痛がゼロ近くに低下する」という結果を得ました。(出典:埼玉医科大学総合医療センターメンタルクリニック「眼球運動による脱感作と再処理|EMDR」

私はEMDRによる治療を受けたわけではありません。ただ、冒頭の部分の

“ある日の散歩中、「嫌なことを考えながら、眼球を左右に素早く動かすと気分が楽になる」ことに気付いた”

この部分にくぎづけになっていました。これが本当ならすごい、と。

私はウォーキングの途中に嫌なことを思い出すことがしばしばあったので、安全な場所で眼球運動を試してみたのです。

試して効果があった「おまじない」

タイムスリップ現象が起きたときに、周囲の安全を確認し(公園なので元々安全ですが、足元や人などに注意)、眼球を素早くリズミカルに左右に動かしました。

時間にして30秒くらいでしょうか。すると、そのあいだに

「ドクン、ドクン、ドクン・・・」

不思議な感覚が心身に訪れて、自分の鼓動を感じました。

それから、深呼吸しました。

すると、その後、

小さなフラッシュバックの不快感は・・・去っていました!!

効いたという体験は自信につながる

その後、4~5回、それぞれ別の日に試す機会があったのですが、全て成功しました。

もちろん、実験にしては試した回数が少ないですし、プラシーボ効果の可能性も高いです。

しかしながら、昔からつらかった「プチパニック」や「タイムスリップ現象」への対処法で、こんなにスッキリ効いたのはこれが初めてだったのです。

今までも、下記のようなことは試してきましたが、「効いた」という手応えを中々感じることができませんでした。

■「プチパニック」や「タイムスリップ現象」への対処法で効かなかったもの

・インナーチャイルドを抱きしめる

・アファメーションを唱える

・深呼吸をする

・音楽を聴く、歌う

・自律神経を整える

・アロマテラピー

・ウォーキングをする

・お風呂に入る

・心理カウンセリングを受ける

・軽い抗不安薬

・漢方を飲む(神田橋処方)※

・春ウコンを飲む※

・フラワーエッセンスを用いる※

などなど。

ただし※印のときは、元彼の件でかなりまいっていたので、仕方なかったのかもしれません。つらい原因が別にはっきりとありました。

もう少しストレスが少ない時期であれば、効果があったのかもしれません。それに、もっと悪くなることを防いでくれていたかもしれません。

「何をやっても効果がない、駄目だった」という言葉を鬱状態の人からしばしば聞きます。

鬱状態のときは、喜びや楽しみ感じにくくなっているので、確かに色々上手くいかない(またはそういう気がする)のかもしれません。

私も今までは「プチパニック」や「タイムスリップ現象」がひとたび起こると、成す術もなく感情の嵐にさらされていたのですが、今回はっきり「効いた」という体験ができました。嬉しいものです。

とは言え、私が実験してみた眼球運動は、あくまでおまじない程度です。EMDRの効果とはとりあえずは関係がないと思ってくださいね。

私はEMDRに関する文章のごく一部(ある日の散歩中、「嫌なことを考えながら、眼球を左右に素早く動かすと気分が楽になる」ことに気付いた)に興味を持って実験し、現在はおまじないとして安全な場所で目を動かしているだけに過ぎません。

EMDRに興味を持たれたかたは、きちんと学ばれたり、専門家の元で受けられたりしてくださいね。安全のために、その点をご了承ください。

コツは「忘れようとしないで、処理するお手伝い」

この眼球運動のおまじないにはコツがあります。

「過去に起きた嫌な出来事を繰り返し思い出してしまう、それもいつも鮮やかに(タイムスリップ現象)」・・・こういったことが起きる時、頭を振って振り払おうとしたこともあります。

しかし、このおまじないでは違います。

嫌な記憶と感情が頭の中で再生されたとき、それを再生させたまま、安全なところで眼球運動のおまじないをするのです。

そして「脳が処理してくれるのをサポートします」と心の中でそっと思います。

鮮やかなほどの過剰な苦しみが適切に処理され、適度に「威力を失う」「忘れていいものである場合は忘れて行く」・・・そんな脳の働きを優しく応援するのです。

その後の効果の体験談

こういったことを繰り返していると、タイムスリップ現象が起きる回数自体が減りました。

私は昔から変わっていて「気分転換になる」と言われている、入浴中やウォーキング、自転車に乗る際などにタイムスリップ現象が起きることが多かったのですが、ある意味「脳がそれを解放させたがっているのかな」と新しい見方をするようにしました。

そして、移動中などで眼球運動ができないときも、イメトレ(セルフワーク)をしています。

頭の中で炭酸水がシュワシュワはじけるように、重苦しい思考・感情がシュワーッと空に放たれていくイメージをするのです。

脳の疲労も邪念も、ほぐれていき、大きな自然に委ねているような感覚になります。

これは過去に読んだスピリチュアル系の本(宇宙に上手にお願いする法)が最初のヒントなのですが、中々手軽にイメージできて重宝しています。

さらにその後の効果

2021-04-03

近頃では、「フラッシュバック、あったかなぁ。うーん??」と、思い出さないと出て来ないくらいまでよくなったようです。

私はHSPに加えてウエットな魚座気質の女であり、「陰」の気が強いですので、何かに過敏に反応しそうになったときは、自分の中の「陽」の部分で処理してみるということも試みています。イメージとしては「漢(おとこ)・ゆり葉」です。笑

平常心が戻りやすいですよ。陰陽は神田橋條治先生も、意識されています。



Related Post

Comments


bottom of page