HSPは普通の恋愛や結婚ができない?できた経験から。相性の良い人は。
- S H
- 2020年3月25日
- 読了時間: 12分
2021-04-06更新 2020-03-25投稿
記事にボリュームがありますのでもくじをご活用くださいね!
もくじ
新しい時代に突入
本日は七十二候(しちじゅうにこう)の「桜始開(さくらはじめてひらく)」です。文字通り、桜の花が咲き始める頃です。
桜の時期、木の芽時、そして5月はメンタルが揺らぎやすいと言われています。皆さんコンディションはいかがでしょうか。

2020年、世界は大きな試練を迎えました。日本でも、社会生活・日常生活にこれまでにない制限や変化がもたらされています。
その中でも家庭での素敵な工夫や社会での新しい流れも起きていますね。(おうち時間を楽しむ、リモートワーク・テレワークへの移行など)
そんな中、HSPがTVなどのメディアで取り上げられることも増えました。TwitterなどのSNSでも、HSPさんがご活躍され始めています。
HSP、エンパス。とても繊細な人の恋愛や結婚
今回の記事は、HSPかつエンパスであるけれど「今、幸せだ」と感じている私が、恋愛や結婚について体験を基に気付いたことをシェアさせていただきます。
HSPさんやエンパスさん、そして「よく分からないけど とにかく繊細で、恋愛や結婚に不安を抱えている方」にも、何らかのヒントになれば幸いです。
■HSPとは・・・(読み:エイチエスピー)ハイリー・センシティブ・パーソン。とても繊細な人・とても敏感な人のこと。人口の約15〜20%に見られる。生まれ持った気質であり、病気ではない。
■エンパスとは・・・共感性が非常に高い人。日本では「他人のエネルギーに敏感」など、ややスピリチュアルに用いられることが多い。(海外では「超能力者」といったような意味で使われている)
HSPは結婚できる?向いていない?
普通の生活ができない=結婚も難しいのか
超HSPである私がまだ若かりし頃、密かに気掛かりだったことがあります。それは、「結婚について」。
・結婚したいが、できるのだろうか?
・できたとして、仕事と家事育児の両立は難しいだろう。
・家事や人を支えることが好きなのだけど、「専業主婦で楽したい」という意味ではない。
・それ以前に、私は人と一緒に眠れないし休まらない。一緒に生活することが難しいかもしれない。
などなど、不安要素は複数ありました。
当時は、同じような悩みを持った友人は周囲にいませんでした。
学生の頃、特に親しかった二人のうち、一人は「結婚したくない」と言っていましたし、もう一人は皆に祝福されて華やかに結婚しました。
私は二人の友人のことを好きでしたが、私の気質やライフスタイルとはかけ離れていました。彼女たちのほうが「普通」だと感じるのですが、私はそのように振舞えないのです。
自分に似ている人に未だ出会ったことがなかった私です。でもそれが偽りのない私・・・。その頃はまだ、「HSP」という言葉さえ知らなかったのです。
結婚できた。ツインソウルにも逢えた
何年も経って分かった私自身の答えは、
「恋愛も同棲も結婚できる、できた」
「結婚は、私には向いていたようだ」
というものでした。
そして、細かな心配は要りませんでした。とても印象的だったのは、後に出逢うこととなるツインソウルさんも、恋愛や結婚に対し、同じような心配をしていたということです。
むしろ私より切実に悩んでいて、こちらが「大丈夫だって!」と励ますほどでした。
人生は繊細さんが心配している以上に、大丈夫なこと・素敵に解消することが沢山あるようです。
選択肢は増えてきている
もちろん、結婚を選ばない人、結婚してその後に卒業される方(自らの意志で離婚を選択する方)も多くいらっしゃいます。
私が出逢ったHSPさん(20代~50代くらいの女性)は、結婚している人・結婚していない人、したい人・したくない人。本当にそれぞれでした。
・子宝に恵まれ、育児に奮闘している方
・お子さんはおらず、夫婦で比較的マイペースに暮らしている方
・実家暮らしだが、親御さんと仲良しの方/実家暮らしで、まだ先が見えずつらい方
・独り暮らしで自由を謳歌している方/独り暮らしで不安で、婚活をしている方
などなど。他にも様々な形があるでしょう。
現代はスマホが普及し、私が悩み不安を感じていた時代と比べ、情報を活用しやすくなっています。選択肢も選択する手段も増えて来ているので、少数派も少しずつ生きやすくなっているように思います。
結婚だけでなく、事実婚という形も増えてきています。また、離婚は必ずしも失敗とは限らない時代です。
恋愛や結婚に対し、「駄目だ、私には無理だ」と強い焦りや絶望感でどうか苦しまないでくださいね。
変化する時代。真っただ中にいる私達
世界が大きく変化してきている中、恋愛や結婚においても、「自分を信じること」「柔軟であること」がより大切になると思います。言葉にすると安っぽくなりますが^^;、体感・実践できるとやはり楽になります。
「もし他の人と感じ方や願いが異なっていても、それはまだ社会があなたに追い付いていないのかもしれません」。・・・これは、昔私が人に言われた言葉です。
当時は「フォローの言葉かもしれないけど、結局社会で変り者なんだ。生きづらいことに変わりはない」とスッキリしない気持ちでしたが、今ならもう少し納得できます。
あの頃、HSPという言葉は私の周りで全く使われていませんでした。
2018年頃、SNSのプロフィール欄にHSPと書いていても「HSP?初めて知りました」という方が多かったのですが、最近では「私もHSPです」という方が増えてきました。
数年でこうも変わるのだなぁと驚いています。
「結婚」に関しても、自分らしさがあるままで、柔軟にご縁をキャッチしてまいりましょう。あまりにもきつければ、そのご縁を手放すことも選択できます。
また、とても現実レベルの問題、ー例えば料理が出来ないとか掃除が出来ないとか、正社員ではないとかー、そういった女性も結婚できていますので大丈夫です!
普通の恋愛ができない、付き合えない?
恋愛で上手く行っていなかった時の状態
「結婚の前に、そもそも彼氏がいない!」と昔の私は困っていました。十代~二十歳前後の頃でしょうか。
■HSPプラス、色々と上手くいっていなかった頃の私
・「飲み会・合コン・紹介・各種出会い系」などはちょっときつい。
・私は普通じゃない。TVもあまり見ないし、最近の情報はあまり分からない。
・趣味が「占い・スピリチュアル」という時期も長かったので、余計変わっている。
・人と話すことがない。特に異性は。
・実は摂食障害でボロボロ。普通の人がまぶしい。
・「笑顔で挨拶、話に耳を傾ける、褒める、機嫌よく過ごす」などしてもモテない。
・むしろ、「イメージと違った」「無理してる」などと言われる。
・かと言って話さないでいると「大人しいね」「なんでしゃべらないの?」と言われる。
何だかもう、自然体でも無理してもどっちにしても無理なのでは?そんな時期がありました。ちなみに今はかなり改善していますし、付き合う人も変わって問題が問題ではなくなるなどしています。
HSPプラス何かを抱えていない?
先述した問題は、軽度かつ長期に及ぶ鬱の影響もあったと思います。それは、気分変調症(持続性抑うつ障害)というものです。20代の頃に「認知行動療法」の本を買い、自宅でセルフワークをしていて気付きました。
良くなったり悪くなったりを繰り返しましたが、少しずつ改善し「ただのHSP」になったとき、思ったより人付き合いは楽になりました。
(あと、ツインさんと話しまくって人と話すことに慣れてきたという経験もあり)
軽度の鬱、機能不全家族で育ちまだ癒されていない、PMSやPMDDがある、大人の発達障害など、HSPプラス何かを抱えているために生きづらい・恋愛でとてもきついということもあります。その辺りもチェックしてみるとよいかもしれません。
HSPさんでもコンディションが整うと、より自然に「自分らしい恋愛」が見えてくることもあるでしょう。「恋愛はしたくない」という選択肢でもよいと思います。
恋愛で上手くいって分かったこと
それでは、恋愛で上手くいって分かったことをあげてみます。
■HSPでも恋愛で上手くいって分かったこと
・恋愛において、自分らしさを捨てて無理しなくて大丈夫。むしろ無理をしたらよくない。
・お付き合いも様々な形があるので、平均的な交際をイメージしなくて大丈夫。
・いくらかの負荷は慣れることもある。
・もちろん、恋愛をしなくても充実し幸せな生活を送っている人もいる。
自分らしさを思い出し、その良さを磨き、まるでお餅をこねるようにして、素敵な部分を上にして包装する、といった感じです。
(=自分らしさがある中でも、いい感じに仕上げる。手に取っていただきやすいように。見栄ではなくて思いやりを込めて。ちゃんと味も香りも美味しいように)
超HSP。恋愛で勘違いされる、勘違いする
敏感な脳に恋愛感情はきついこともある
「超がつくHSPでも、恋愛できるしお付き合いできる。コンディションが整うと、思ったよりはラクだった」と分かりました。
・・・そうは言っても、きついときは非常にきつかったです^^;
敏感気質で感受性豊かなため、恋愛において夢のように舞い上がることもあれば、ボロボロに打ちのめされることもあります。
これは、「好きでやっている」のではなく「脳の特性に振り回されていて、私としても目が回る」という感じに近いです。
「必要以上に喜ばなくていいから、必要以上に苦しまないようにしたい。なので、最初から人も自分も信じないようにした」という時期もありましたが、そうすると何だか殺伐とした暗い世界になってしまい、それもやめました。
今でも時おり、感情や気分の大きな動きに圧倒され、「神様は個性的な肉体を与えてくれたのだな」と降参します。
ちなみに、身近な人から見ると「何だか楽しそうだねぇ」「小動物みたいだね」と笑われます。特に小柄という訳ではないのですが、小規模なことで心が大きく動く様子がそう見えるらしいです。
それで可愛がられているのであれば、悪いところだけではないようですね。
恋愛で勘違いし、勘違いされる
さて、では見出しにもしている恋愛においての「勘違い」について見てみましょう。
過去記事でライター小百合さんも書いていますが、「HSPはシンクロニシティを感じやすい」ということがあるように思います。
ですので、異性に対しシンクロニシティが頻発し「ああ、この人はご縁の深い人かも・・・」と思ったら違っていて、別の人が真のご縁だった、ということも多めかもしれません。
また、HSPやエンパスは共感力が強いため、お相手から「気が合う」「肌が合う」「趣味が合う」と思われても、こちらとしては「そうなのかな?うーん?」と頭を抱えてしまうということもあると思います。
例えば、昔お付き合いしていた男性にこんなことを言われました。
「ファッションの好みが合う。キュロットスカートが似合うんじゃない」と。
「好みが合う!?キュロットスカート?」と、私は頭の中にハテナマークが沢山浮かびました。
キュロットは子供の頃以来はいていなかったので、どんなイメージだったのか不思議です(^^ゞ
とりあえず細かいHSPは、何かと気になってしまうこともあるかと思いますが、「そんな感じなのね~」「あなたはそう思うのね~」とふんわり軽く知ってこだわらないという技術を身に着けると楽になります。
ちなみに、キュロットスカートは買いませんでした(笑)
他にも、今のパートナーに「髪型はショートの方が好き」と言われても髪は切りませんでした^^;それでも今のパートナーは私の時々髪をいじって遊んだりしています。
これはもちろんキュロットやショートヘアへの批判ではなく、お相手に合わせ過ぎなくても恋愛は成り立つという、ささやかな例です。
本音と違った方向へ合わせ過ぎると、自分が分からなくなったり、慢性的に無理をしてしまい本来抱えなくていい生きづらさを抱えてしまうかもしれません。
HSPと相性のいい人?【恋愛・結婚】
「HSPと相性のいい人」。これについては、いつかまた記事にしたいのですが、覚え書きとして少し書かせていただきます。
私がこれまでのパートナーとの交際・同棲・結婚(それぞれ回数は秘密)で、「楽だな~」「相性がいいな」としみじみありがたく感じたお相手の特徴です。
【1】ひとすじに愛してくれる人。誰にでもいい顔をするタイプではない、我が道を行く人。
【2】こだわりが少ない、どちらかというと無頓着な人。
【3】仕事、家事と育児の両立を当たり前のように思っていない人。
ざっくりとですが、このようなタイプの人にかなり助けられた印象です。
【2】に関しては、「なんでこんなに気にしないの?」と最初はびっくりしましたが、逆に言うと「私が心地よいように部屋を整えても、全く気にならない(そもそもあまり気付かない)」のです。
インテリア、掃除の頻度、使用するメーカー、二人の部屋着、お買い物の仕方、家でのルールなど。あまりこだわりがなくきっちりしていない人はラクでした。
ただし、あれこれ言われることもない代わりに、特別に褒められることもありません(笑)
【3】に関しても「誰でもやっていること」「そんなの簡単だろ」みたいに頭ごなしに決めつけるのではなく、「おまえは~~するの苦手だからねぇ」というふうに理解してくれる人もいます。また、少しずつ理解してもらうこともできるでしょう。
詰まるところ、「私らしさ」を気に入ってくれていて、多少のことは気にしないでくれる人、という感じでしょうか。
そういった理解のある人には、こちらも感謝や敬意、そして「お互い様」を忘れないようにしたいですね。
感謝や敬意、「お互い様」を意識するからこそ、そういったお相手と続くのかもしれません。
もちろん恋愛には無数の形がありますので、参考程度にしていただけたらと思います。
(【2】など、こだわりポイントが似ている人同士や、こだわりがあるので適度な距離を保って上手く行っているカップルもあると思います♪)
まとめると、「HSPさんでも、恋愛や結婚は出来る。必ずしもしなくていいし、『普通』にこだわらなくていい時代になってきている」といった感じです。
つたない文章をお読みいただき、ありがとうございました。
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