HSP(エイチエスピー)は生きづらい。対策・対処法は?夜明けに生まれた私達。
- S H
- 2018年11月30日
- 読了時間: 8分
2020-04-13更新 2018-11-29投稿
もくじ
生きにくいHSP(エイチエスピー)、夜明けのとき
この記事は、2020年4月の緊急事態宣言を受け、ところどころ加筆させていただいています。読みづらい部分もあるかと思いますが、ご容赦くださいませ。
新元号「令和」が発表されましたね。これから少しずつ、繊細さんがその気質を偽らず生きて行ける時代になっていくのではないでしょうか。
HSP当事者さんが本を出版したり、インターネットを通じて作品を世に出す機会もますます増えてゆくでしょう。繊細さが長所となり才能となることも十分にあり得ます。
私自身、癒しのお仕事において、HSPの気質そのものが(全てとは言いませんが)役に立つことを知りました。
※2020-04-12加筆
4月7日、日本でも「緊急事態宣言」が発令されました。私達は今、文字通り「緊急事態」の中で生きています。
不安を煽っている訳ではなく、1人1人が自覚することにより、命をより多く守ることが出来る状態にあるのです。そのことを、痛いほど感じているHSPさんは多いでしょう。
私自身、不要不急の外出をしようとする身内に「それは延期は出来ないかな。(心配している旨を伝える)」と気分を害されないよう、丁寧に慎重に伝えるなどもしました。
「怖がり過ぎ」と笑われましたが、笑われても構わないのです。
確かに損な役回りかもしれませんが、HSPはその慎重さや洞察の深さにより、ご自身や近しい人の安全を守ることに一役買っていると思います。
周りに合わせても、合わせなくても生きづらかったHSP
「HSPは生きづらい」「子供の頃から生きづらさを感じていた」「心身共に疲れやすい」・・・。
5人に1人の割合で存在するHSP(とても敏感な人)やHSC(ひといちばい敏感な子)にとって、この世界は生きづらいことが多かったようです。
それもそのはず。これまでの社会は、どちらかというと5人に4人の割合でいる非HSPが表立って活躍してきた社会だからです。
非HSP社会に合わせるHSPも多いことから、合わせないHSPは変わり者とされるでしょう。
周りに合わせてもきつい、合わせなくてもきつい、という状態が生まれかねません。
ただでさえ、HSPは炭鉱のカナリア的存在。誰よりも早く周囲の危険や異変などを察知して、苦しんできたのです。
この世界はHSPの存在なしには発展してこなかったのですが、これまでの社会でHSPが高く評価されることは、あまりなかったように思います。
※2020-04-14加筆・・・第一章でも書かせていただきましたが、今まさに、HSPさんは陰で活躍していることも多いです。まるで陰徳を積んでいる(人知れず善い行いをする)ようですね。
HSPの気質がネガティブとは限らない
近年、日本でもHSPが注目されるようになり、書店でHSPやHSC関連の本をよく見かけるようになりました。ひと昔前(ほんの10年前くらい)にはなかったことです。
」の著者であるイルセ・サン先生はHSP当事者かつセラピストです。こういった人が世に出始めてきました。
今、世界では、とても敏感な人たちに対する考え方が少しずつ変化してきています。
繊細、敏感、内向的といった気質が、必ずしもネガティブな要素ではないとようやく社会で認知され始めたのです。
これまでは生きづらかったかもしれませんが、今まさに生きやすい方向へと道を開いていく、その最先端に当事者として私たちはいるのです。
(中には、「今さら、よくないとされていた気質がよいものだと言われても・・・」と戸惑う人もいるでしょう。実は私もその一人でした。)
しかし、ちょうど夜明け前に生まれたようなものです。次第に日が明けていく様子を楽しみましょう。
「自分がHSPだと知り、日常を生きやすくしていく」というだけで、私たちはもはや「生きやすいHSPのパイオニア(先駆者)」なのです。
「HSPだけど、これまでも生きやすかった」「こんなときは生きやすかったと知っている」といった方は、すでに先を行っています!
敏感さに対する対策・対処法など無理なくシェアできれば素敵ですね。
5人に1人、25人に1人かもしれない私たち
HSPは5人に1人の割合で存在していると言われていますが、その数について、正直あまりしっくりこなかった私です。もっと少ない割合ではないかと感じていたのです。
しかし、データがあるようなので、自分なりに次のような仮説を立て、それなりに納得していました。
「周囲に合わせて頑張っているHSPは、社会では非HSPのように見えて分かりづらいのかもしれない」
「HSP、HSCは、学校では不登校になる確率が上がるかもしれないし、会社でもあまり目立たないなどして、私が気付かなかっただけかもしれない」
といった感じです。ある程度は当てはまるのではないかなと思います。
しかしHSPについて調べていくうちに、別の観点からの答えが見つかりました。
HSPの中でも特に敏感な「超HSP」が、人口の中の4%(25人に1人)ほどいるとのこと。私自身がそれに該当することが分かりました。
私はHSPの中でも、より繊細で敏感な人だったため、「とても敏感な人=自分と同じような人」を探すと、5人に1人よりもっと少なく感じたのです。妙に納得です。
ちなみに「敏感すぎて困っている自分の対処法
」の著者である苑田純子先生も、超HSPだそうですよ。
苑田先生の本ですが、私はこの青い顔の表紙を見て「怖いよ~。ここまで顔色悪くしなくても」と感じてしまいました(苦笑)。
敏感というか、怖がりと言うか・・・、私の場合は好みが細かすぎる(許容範囲が狭い)のかもしれません。ちょっとやっかいではありますね^^; (とても目に留まるのでいい表紙だとも思います。)
同じHSPでも、程度や性格などさまざま
HSPと一口に言っても、程度は人それぞれです。病気ではありませんし、どの程度の繊細さでも、それぞれのよさがあるでしょう。また趣味や性格などは、意外と違うこともあります。
私はHSPの本を読み、多くの気付きを得てきた反面、「これはあてはまらないなぁ」ということも割とありました。
長沼睦雄先生の著書である「敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本
」に、「部屋が片付けられない」というケースが紹介されています。
ところが、私が片付けが大好きです。「片付けが苦手。片付けができない。」という人にアドバイスを求められたり、片付けが苦手な人の部屋を片っ端から片付けたりと、かなり本気で好きなのです。
これは、本が間違っているわけではありません。HSP本の全てのケースに当てはまらなくても問題ないのです。
むしろ、全てに当てはまる方が大変かもしれません。同じHSPでも、意外と多種多様なのです。
(ふと思い出したのですが、そういえば小学生低学年頃、「なんで私はいつも散らかしたり、持ち物がボロボロになったりするんだろう?」と素朴な疑問を持っていたことを思い出しました!片付け力は、成長過程で習得したのかもしれません。思わぬ発見です。)
ちなみに、長沼先生の本は、自分に当てはまらないところも割とあるのですが、語り口がマイルドで温かく嫌いではないのです。
(イルセ・サンさんの「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち」も優しさや穏やかさ、温かみを感じます。
)
素敵なHSPさんたち の仕事、趣味に学ぶ対策
最後に、私が実際に接してきたHSPさんのことを少々ご紹介します。
彼女たちは、繊細で物腰柔らかで、目立ちこそしないものの、素敵な女性たちでした。
彼女たちの「苦しそうなとき」「上手くいっている感じのとき」を知るだけでも、自分に活かせそうなヒントが沢山詰まっています。
■HSPのAさん
Aさんは、まるで菫の花のような、控えめな可愛らしさ。
卓球をやっていました。やめてしまったあと、体調を崩しがちになったとのこと。
【彼女から学んだこと】
卓球のような室内かつ、全力で走り回らないスポーツはHSPに向いていそうです。もちろん本格的にやるとなるとハードでしょうが、初心者でも楽しめる軽いスポーツは、HSPによい巡りをもたらすはずです。
また、彼女自身は大人しく刺激が少ないことを好むタイプですが、家族が非HSPのようで、非HSP的な話題になっても「うちの家族も、それ好きだよ」といった感じで適度に話に参加していました。
こういったほどよい距離感の会話は私も参考にしたいです。
■HSPのBさん
まるで水芭蕉の花のような、清楚でしとやかな雰囲気の、おっとりとした女性です。
体もちょっとデリケート。老舗の和菓子屋さんの店舗で働いています。和服がよく似合います。
【彼女から学んだこと】
彼女は体育会系・肉食系の輪の中では損をしがちなタイプだったのですが、自分に合った環境の中では繊細で素敵な能力を発揮していました。
一般的に、「周りの人は変えられないから、自分を変えましょう」と言われていますが、HSPは自分を変えたり我慢しすぎたりして疲弊してしまうことも多いです。
自分の気質を活かせる環境を選ぶということも選択肢に加えた方がよさそうです。
おっとりした彼女に、和を重んじる老舗の和菓子屋さんの接客はとてもよく似合っていました。接客なので大変なこともあるでしょう。
しかし、店内にファーストフードや居酒屋のような目まぐるしさはなく、接客でもこのようなお店なら「あり」かもしれません。
さて、HSPのあなたは、どのような花のイメージでしょうか。そして、どんなときに苦しく、どんなときに上手くいっていると感じますか。是非、友人たちにするように、温かい目線で見つめてみてくださいね。
※2019-02-15追記
当サイトに、新しいライターである小百合さんが加わりました。彼女もHSPかもしれないと感じています。(或いはアスペルガー?どちらであっても私は彼女の紡ぐ文章を好ましく思います!心地よいのです。)
※2019-04-17
HSPが令和の時代を賢く生きるために・・・「賢く対処して生きる。令和に新しく提案したい。HSP のあり方。」を併せてお読みください。小百合さんが執筆しています。
純粋で内向的な心を、利用されないためにも。
そして、あなたがもし書くことが嫌いでなければ、ライティングもHSPに向いていると思うので、トライしてみてはいかがでしょうか?
詩や絵を描くことも、写真を撮ることも、どれも素敵ですね。noteというクリエイター向けのプラットフォームで、無料で気軽に発信することができますよ。
私も「note」を昨年末から始めました。よかったら遊びに来てくださいね。(ただし、スピリチュアルの要素が含まれるので、苦手な方はスルーしてください。)
スピリチュアルが嫌いではないかた、よかったらゆっくりつながりましょう。
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