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HSP(繊細な人)の仕事や居場所。適職や天職は在宅ワーク・リモートワーク?

  • S H
  • 2019年4月13日
  • 読了時間: 11分

2020-04-10更新 2019-04-13投稿

当記事は昨年春に執筆したものですが、今春、緊急事態宣言が発令され働き方についても大きな変化が起きており、ところどころ加筆させていただいています。

読みづらい部分もあるかと思いますがご了承ください。

もくじ

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とお仕事

近年、HSP* の認知度はぐんと上がってまいりました。

* HSP(エイチエスピー)とは・・・Highly sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン)。生得的な特性として高度な感覚処理感受性を持つ人のこと。とても繊細な人、ひといちばい敏感な人。

認知度が上がったといっても、まだHSP当事者や関係者が気付き始めた段階です。

「多数派」である非HSPさんの間ではまだあまり知られておらず、HSPさんが生きやすい社会になるのはまだこれからです。特に仕事選びに関しては、苦労している方が多いようです。

※2020-04-10加筆

2020年4月7日、「緊急事態宣言」が発令されました。対象は東京・埼玉・千葉・神奈川・大阪・兵庫・福岡の7都府県で、5月6日までとのこと。

私の周りでも、「リモートワーク(テレワーク、在宅勤務)」に切り替わったり、お仕事自体がお休みになったりする方が増えています。

元々、HSPさんは在宅でのお仕事が向いているのではないかと書いていましたが、このような形で在宅勤務に移行するとは、最初に記事を書いた段階ではさすがに予想していませんでした。

お仕事についての考え方が今まさに大きく変化しています。元の記事も残したまま、最終章を加筆しました。

HSPはどんな仕事が向いている?実際の職業は

実際の職業と明らかに向いていそうな仕事

HSPの人が就いている職業は様々です。

HSP関連本の中で最も有名な本と言える、エレイン・N・アーロン博士著ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。

から一部引用します。

私が持っているのは、2013年8月23日第5版のソフトバンク文庫のものです。(初版は2008年。2019年4月10時点では9刷とのこと)

■HSPが就いている仕事

教師、美容師、不動産屋、パイロット、スチュワーデス、大学教授、俳優、幼児教育者、秘書、医者、看護師、保険代理店業務、プロのスポーツ選手、調理師、コンサルタントなど。

うーん?なんだかどれも刺激や重圧が強く、とてもじゃないけどやっていけない気がするのですが・・・。

調理師や秘書は、環境によっては合うかもしれないと思える程度で、他はいまいちしっくりきません。

特に、「HSPで働くのがしんどい!、就職や転職、どうしよう!」と悩んでいる人々にとっては、「大学教授、パイロット、キャビンアテンダント、俳優、医者、プロのスポーツ選手」などという例をあげられても、ちょっと困りますね。

「なれるんだったら、苦労してない」

「もっと早く教えてくれたらよかったのに」

「英才教育を受けていないから無理」

という思いも湧くでしょう。私がそうでした。

■明らかにHSP向きの仕事

ですが、それもそのはず。すぐ後ろに次の一文がありました。

他にも明らかに、HSP向きの仕事がある。家具職人、ペット美容師、心理療法士、牧師、重機オペレーター(音はうるさいが、人と関わらなくていい)、農業、ライター、編集者、アーチスト(たくさんいる)、レントゲン技師、気象学者、植木職人、文系の学者、会計士、電気技師など。

こちらなら納得です。

それでも、大人が行き詰った時に、すぐに転職できるものは限られていますね・・・。

実体験、周囲のHSPのお仕事から

もう少し職種を広げてみましょう。

私の周りのHSPさんや繊細さん、そして私自身の体験から、「HSP向きかも」と感じたお仕事をあげてみます。(また、気付いたら加筆します。)

プログラマー、ウェブデザイナー、事務(電話応対が少ないもの)、書店店員、洋裁・和裁関係、老舗の和菓子屋(慌ただしくない)、製パン、パソコン修理、工場内軽作業、在宅フリーランスや個人事業主(電話占いの先生、スピリチュアルカウンセラー等含む)など。

もちろん、その職場の雰囲気にも大きく左右されるでしょう。

ちなみに私は、司書(図書館における専門職)の勉強や、それに近い勉強をしていればよかったなと、社会人になって少し後悔したことがあります。

学生の頃、「司書になるのは意外と大変らしい」と最初から諦めていました。当時体調を崩していたことも大きく関係していますが・・・。

しかしある年、同じ高校の卒業生が近所の小さな図書館で働いていることを知り、なおさら「ああ、もっとちゃんと向き合って調べていればよかった~!」と何だかがっくりしました。

司書の資格にこだわらなくても、図書館員などのお仕事をもっと調べていればよかったと。

「~~になるのは大変そう」と思うのは、じっくり調べてからにしたいものです^^;  本命の職業でなくても、関連するお仕事もありますから。

他人には分からない、自分だけの理由で選ぶ

少し恥ずかしい話なのですが、私の場合はオフィス内でも店舗でも、周囲が「暇、退屈」とぼやいているくらいの職場が、ちょうどよかったと実感しています。

ですが、さぼっていた訳ではありません。

手が空いた時間、社内で新しい仕事を探して(新しく創り出して)行っていました。これは私だけではなかったようです。

繊細な友人は仕事が暇なとき「お掃除をしている」「新しく~~を作った」など、ちょっぴり楽しそうでした。

もちろん無理に仕事を編み出さなくても、その隙間時間に頭を休めることで、次に取り掛かる仕事に集中できるかもしれません。

目まぐるしい職場より、まずは極力ダメージを受けない仕事を探して、じわじわ水面下で自分が本当にやりたいことを探したり、準備したりするもの1つの道かもしれません。

何も必ずしも仕事に十分な誇りを持っていなければならない訳でもなく、淡々と働き、「プライベートで充実して幸せ」というのも十分素敵だと思います。自分にしか分からないバランスを持っていていいのです。

体が弱いかた、シングルマザーのかたなど、人によって事情は異なります。

たとえそのお仕事をさほど誇れなくても、今はそのお仕事をしている自分に誇りを持っていいのだと思います。

HSPに正社員は無理、なれない・なりたくない?

実際の問題としては、負担の少ないお仕事となると、賃金も安くなりがちなことです。

また敏感なHSPさんにとって正社員はきつく、パートやアルバイト、派遣などで何とかやっている人も多いと思われます。

時に周囲から「正社員にならないの?」「そんな稼げない仕事より、もっといい仕事探せばいいのに」「暇じゃない?」といったことを言われてしまうかもしれません。

しかし、非HSPさんが「そんな仕事やってられないよ」「つまらない」と感じる仕事をHSPさんが行えるというのは、この世界の中できちんと役割分担になっているのかもしれません。

職種や賃金は、もしかしたらあまり自慢できるようなものではないかもしれませんが、内的世界の充実など他の人には分からない素晴らしい側面も秘めています。

お仕事は人生の中で大事なものですが、全てではありません。

静かに周囲を観察するのが得意なHSPさん。時代の流れや人のニーズを読むのも得意なかたも多いでしょう。

比較的負担の少ない仕事をしているときや、休職・休職中などに、いつか手掛けてみたいお仕事が見つかるかもしれません。

ちょっとだけ意識して世界を見ていくのがおすすめです。

働けない、仕事が続かないHSPさん

能力があるのに活かせていない人

繊細だけどかろうじて働いている友人と、しばし語り合ったことがありました。

「世の中には、能力があっても家で引きこもっている人っていっぱい居るんだろうね。そういう人たちの中で、信用できる人と組んでお仕事できるような時代になったらいいのにね」と・・・。

当ブログには、深夜にも必ずアクセスがあります。もちろん夜勤など都合によりその時間に起きている方もいらっしゃるでしょうけれど、「眠れない方もいるのだろうなぁ、少しでも癒されますように」と願っています。

「HSP 働けない」「お金の引き寄せ 緊急」といったような切羽詰まった感じの検索でたどり着いて下さる方も多いです。

食べていくために、自分に合わない仕事に耐えているHSPさんも沢山いると思います。同じ職場で長く続かずに転職を繰り返すことも。

その原因の1つは「対人関係のストレス」なども多いかと思います。

本当は今すぐにでも辞めたいのかもしれません。

しかし個人でやっていくのは、実際は中々大変です。

子供の頃から、「在宅フリーランスになるには何が必要?」「個人事業主や起業家になるには?」「アーティストとして食べていくには?」なんて両親や学校が一緒に考えてくれたら最高だったのですが、私が生まれたのは昭和。さすがに想定外だったと思います。

令和の時代のHSC達には、そういう情報も届くといいなぁと思います。

あなたのよさは私が知っているかも

実際にお会いしたことがなく、ネットでしか繋がりのない人であっても、

「こんなに心が綺麗な人は中々いないな」

「これだけ純粋だったら、社会でやっていくのは確かに大変だろう」

「でも、その人なりの活躍の仕方があるはず」

・・・そんなふうに感じさせれられる人が稀にいます。

一昔前、mixiが流行っていた頃につながっていた女性がまさにそうでした。

その女性は鬱でお仕事を辞めていました。今思えば彼女は間違いなくHSPだったと思います。最近はすっかりそのSNSを卒業している私ですので、その女性が現在何をしているかは分かりません。

しかし、彼女の文章も考えもずっと見てきたので、「潤沢な資金があればうちに引き抜くのになぁ・・・」と思ったりもしました。

彼女は私が悩んでいたとき、難しい内容だったにもかかわらず、そっと寄り添ってくれました。一切否定せず、温かくやわらかな言葉をかけてくれました。技術ではなく、持って生まれた優しさや感性です。

彼女からじわじわと癒され、人生にも素敵な影響を与えてもらえたと感じます。人間性に触れることで癒されるなんて贅沢なことです^^

私は彼女なりの活躍の仕方があると思っています。当時、社会がまだ追いついていなかったのです。

私は彼女のようなあまりにも心が繊細で美しい人を、他にも複数人知っています。リアルでも、ネットでも。私は、彼女たちが好きです。心の純度が高く、キラキラまぶしい・・・。

「私のこと?」「俺も含まれる気がする」って思ってください^^

憩いの場や在宅で働くきっかけにも

さて、私はリーダーになったり、目立ったりするのは苦手です。

それにもかかわらず、このサイトが存続して欲しいのは、繊細さんや今まさに悩んでいる方へ、声が届けばいいなぁと願っているからです。

一人で戦っているようなあの孤独感、絶望感は、私はもう味わいたくないし、同じように苦しんでいる人がちょっぴり癒されたらいいなと思うのです。

繊細さん(HSP)だけの閉ざされたコミュニティという訳ではなく、普段は特別繊細ではなくても、デリケートな問題を抱えてしまったり、とてもつらいときに立ち寄れるサイトになるのが理想です。

ネット検索魔や、スピリチュアルジプシーになっている方に、「自分なりに納得できる答え」を探すお手伝いになればいいな、と。

今のところ、noteで発信しています。

良かったら、ゆるやかにつながりましょう。

仕事・暮らしが大きく変わる時代に

※2020-04-10加筆

日本経済が戦後最大の危機と言われる、大変な時代に私達は生きています。

このような試練の時期ではありますが、HSPの方々はその繊細で敏感な能力を活かすことが出来ると思っています。

優れた洞察力。共感力の高さ。深い洞察。

これは、大袈裟に褒めている訳ではなく、よく知られているHSPの特徴です。

HSPの書籍をまだ読んだことが無い方は、Wikipediaの「ハイリー・センシティブ・パーソン」ページはお勧めです。いつの間にか編集が重ねられていたのか、中々読み応えのあるページになっていました。

一部引用します。

HSPが様々な生物における集団や、人間社会に存在する理由の一つとして、「一定数存在する『超敏感体質な個体』が、環境の変化や危険などにいち早く感知し、隠れた脅威に反応することで、集団全体が危険にさらされる前に警鐘を鳴らすこと」がある。この危険察知・喚起の役割は、しばしば「鉱山のカナリア」に例えられる。(出典:Wikipedia「ハイリー・センシティブ・パーソン」)

世界的に危機を迎えている今、HSPさんの危険察知・喚起の能力は、暮らしやお仕事においても貴重な役割を果たすことでしょう。

それは、もしかしたら想像以上に地味な行動かも知れません。私は家族に慎重さをからかわれます。それでも笑ってかわしながら、家族に手洗いうがい、不要不急の外出を控えるように伝えています。

それにより命を守れることもあるかもしれませんから、馬鹿にされるくらいなんてことありません♪

「見え過ぎ、感じ過ぎ」で苦しいくらいのHSPさんは、人々の不安や苦しみに寄り添うこともできるでしょう。

直接の対面ではないオンラインでのお仕事は向いているかもしれません。(メール、チャットなど)

私自身も、在宅でお仕事をしています。noteでも発信しています。

※スピリチュアルな内容を含みます。苦手でなければ、フォローやイイネ等いただけると励みになります(^^)

ゆるやかに繋がり、この時代を乗り切りましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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