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口腔カンジダ症の原因と症状。治し方、何科を受診?検査キットはない?

  • S H
  • 2018年2月9日
  • 読了時間: 12分

2019-04-22更新 2018-02-08投稿

※もくじから直接、各章へ飛ぶことができます。

Contents

  1. 1 口腔カンジダに感染。検査キットはないので情報をまとめました。

  2. 2 口腔カンジダ症の症状

  3. 2.1 【偽膜性口腔カンジダ症】

  4. 2.2 【萎縮性口腔カンジダ症、或いは紅斑性(こうはんせい)口腔カンジダ症】

  5. 3 口腔カンジダ症は何科を受診?「口腔外科」

  6. 4 大学病院の歯科医や看護師に言われたこと

  7. 5 口腔カンジダ症の原因、なりやすい条件

  8. 5.1 口腔カンジダ症の主な原因、なりやすい条件

  9. 5.2 口腔カンジダの原因菌

  10. 6 口腔カンジダの治し方は?

  11. 6.1 ファンギゾンシロップ

  12. 6.2 口腔カンジダ症、治療の過程

  13. 6.3 フロリードゲル

  14. 7 口腔カンジダ症、パートナーの口腔が感染源だった

  15. 8 口腔カンジダ症の再発予防は?(加筆あり)

  16. 8.1 自然の食べ物を味方に

  17. 8.2 研究された商品を味方に

  18. 9 ロイテリ菌はカンジダ対策に有効

  19. 9.1 OHAYOロイテリヨーグルト

  20. 10 お口のトラブルがなくなって思うこと

口腔カンジダに感染。検査キットはないので情報をまとめました。

私が膣カンジダを繰り返していた頃、口腔カンジダ症まで発症してしまったことがありました。ネットで調べても、「カンジダ菌は常在菌のため、健康な人は発症しない」といった内容の記述が多く、戸惑いました。

大きな基礎疾患のない私ですが、「まさか、何か重大な病が隠されている?」と怖くなりました。

ネットで探しまくったのですが、自宅で一般人が使用できる口腔カンジダの検査キットは見つけることができませんでした。(もし今後見つかりましたらアップします。)あっても、膣カンジダの検査キットでした。

おっくうでしたが通院し、結果としては大きな病もなく、無事に治すことができました。しかし、成人における口腔カンジダの情報が少なく、治療期間も不安だらけでした。

そこで、私が実際に体験した口腔カンジダの症状と原因、治療の過程等を書かせていただきます。医師や看護師から直接聞いたことなど、生きた情報も忘れないうちに書いておこうと思います。

口腔カンジダ症の症状

ある朝、口の中の痛みや違和感に気付きました。次のような症状が出ていました。

  1. 舌がピリピリする

  2. 口腔内(口の中)の粘膜が何だか痛く、違和感がある

  3. 口腔内の粘膜に白っぽくて柔らかい膜のようなものができている

  4. 膜はぬぐうと取れるが、跡は少し赤く、ヒリヒリする

ネットで調べると、「口腔カンジダ症」の症状と一致しました。

症状の現れ方

口腔に、ぬぐうと取れる白い苔状のものができる場合(偽膜(ぎまく)性)と、白苔(はくたい)がなく粘膜が赤くなる場合(萎縮(いしゅく)性)とがあります。従来、カンジダ症というと偽膜性が代表でしたが、最近では萎縮性が増えています。 萎縮性は飲食時に舌にヒリヒリとした痛みがあるのが特徴です。ほかに義歯の下の粘膜が赤くなる、両側の口角が切れる、苦味や違和感を感じるなどの症状があります。(出典:日経Gooday)

偽膜性と萎縮性(紅斑性)に分かれるようです。それぞれの主な症状は下記の通りです。

【偽膜性口腔カンジダ症】

  1. 白い苔状のものができる(偽膜)

  2. 偽膜はぬぐうと取れる

  3. 取った跡は発赤やびらんがある

  4. 舌苔が白くなる

  5. 舌や粘膜部分など口の中がヒリヒリする

【萎縮性口腔カンジダ症、或いは紅斑性(こうはんせい)口腔カンジダ症】

  1. 舌乳頭の萎縮

  2. 粘膜の紅斑

  3. 飲食時に舌がヒリヒリする

  4. 義歯の下の粘膜に発赤

  5. 両側の口角が切れる

  6. 苦みや違和感を感じる

なお、口腔カンジダが治ったあとに、しばらく唇の端(口角)が赤く炎症を起こしていた時期がありました。私は過去にそのようになったことはありません。カンジダ性口角炎だった可能性が高いと思っています。

口腔カンジダ症は何科を受診?「口腔外科」

口腔カンジダ症の疑いがあるときは、何科を受診すればよいのでしょうか。口腔カンジダ症の場合は「口腔外科」を受診します

「口腔外科」は普段意識していない診療科目かもしれませんが、かかりつけの歯科の診療科目にもあるかもしれません。ホームページ等で確認してみると分かります。

私が最初に受診したのも、かかりつけの歯科クリニックで、今まで意識したことすらなかったのですが、診療科目に口腔外科がありました。

ところが診察が始まると、歯科医から「口腔カンジダ症だと思われますが、当クリニックではお薬がないので、大学病院を紹介します。」といった説明がありました(´;ω;`)

「ここは割と有名な歯科クリニックなのに。大学病院へ紹介するほど難しい病気なの?」と不安になりました。

しかし「口腔カンジダ症だろう」という見解を聞けたのは治療へ一歩前進したと捉え、紹介状を持って大学病院の歯科へ向かいました。

このように私の場合、かかりつけのクリニックでは治療できませんでした。では、これから病院へ通う人たちは最初から大学病院や総合病院など、大きな病院へ通った方がいいのでしょうか?

しかしながら、近年では大きな病院へかかるには紹介状が無いと初診時に特別な料金を取られてしまいます。特別な料金とは、保険外併用療養費(選定療養費)というもので、その金額は病院によってまちまちのようです。

調べたところ、町医者(開業医、クリニック)でも口腔カンジダ症の治療を行っているところはあるようです。

それに、現在出ている症状が口腔カンジダ症の症状なのかどうかまだ分からないのであれば、まずはかかりつけの歯科クリニックで診てもらうのがよいかもしれませんね。

日常的な軽い病気の場合、直接大病院へかかることは、一般的にあまり好ましくありません。もちろん症状が重篤な場合はこの限りではありません。

☆個人的なお勧めは、千葉県千葉市若葉区にある「あおい歯科クリニック」さんです。院長先生が、カンジダ菌にお詳しいので・・・。

ちなみに、私が勝手にお勧めしているだけで、広告や関係者ではございません^^;

大学病院の歯科医や看護師に言われたこと

大学病院の歯科では、問診票に症状を細かく記入した上で診察室に呼ばれました。医師からいくつかの質問を受け、口腔内を見せました。

歯科医は二人おり、年配の医師と若い医師です。「舌が白いね」「今もピリピリ痛みますか?」「あまり酷くないけど、ここ(頬の内側の粘膜)にも、白いのがついてたんだね?」と確認してきました。私が症状を説明すると、二人の医師は頷き合っています。

「確かに口腔カンジダだろう」との見解でしたが、次のようなことも言われていました。

・あなたのような若い人で口腔カンジダはほとんど見ない。

・たまに同性愛の若い男性が口の中が真っ白になってくることはある。(HIV感染により、免疫力が低下して口腔カンジダを発症する。)

・入れ歯の手入れが悪い場合も発症するけど、あなたは歯の手入れは十分綺麗ですからねぇ…。

・口は乾きやすいですか?

更に問診票を見ながら、

・2ヶ月くらい前に耳鼻科でステロイドの点滴を使ったんだね。これかもしれない。ステロイドを多く使うとなることがあるよ。でも、2ヶ月経っているからなぁ。

なお別の場所で、看護師さんからも「赤ちゃんは結構なるけどねぇ・・・。」と言われました。やはり若くて健康な人は基本的に発症しないようです。

口腔カンジダ症の原因、なりやすい条件

実際に医師や看護師から言われたことをもとに、口腔カンジダになりやすい条件を整理してみました。改めてネットで調べたところ、やはりこれらのことが口腔カンジダ症の主な原因となるようです。

口腔カンジダ症の主な原因、なりやすい条件

  1. 赤ちゃんや高齢者

  2. 免疫力が低下している人

  3. HIV感染者

  4. ステロイドの投与

  5. 抗菌剤の長期投与

  6. 義歯(入れ歯)を使用していて、手入れが充分でない場合

  7. 口が乾きやすい人(ドライマウス)

  8. 口が乾きやすくなる薬を使用している

  9. 口腔内の環境が良くない人・・・など

口腔カンジダの原因菌

主にカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)という菌の感染で生じます。カンジダ膣炎を起こす菌と同じです!

口腔カンジダの治し方は?

ファンギゾンシロップ

大学病院にて、「ファンギゾンシロップ100mg/mL」を処方されました。肌色~オレンジのドレッシングみたいな色で、お薬としてはインパクトが強いです。

日本では、医師の処方箋が無いと購入できません。処方されたファンギゾンシロップは「劇薬」と記載されていました。(自己判断での個人輸入はお勧めしません。)

現物が手元になく画像はドレッシングなのですが、2本の中間くらいの色だったと思います・・・(^^;)


説明書通りの量を口に含みゆっくり時間をかけてクチュクチュとうがいしたあと、そのまま飲み込みます。

医師からの説明では、

「できるだけ長く口の中にとどめておいて、口の中に行き渡るようにうがいする」

「その後、そのまま飲み込んでください。そうすれば、食道の方にも効きます」

「どうしても気持ち悪くて飲み込めない場合は、吐き出してしまっても構いません」

ということです。

この薬剤は吸収されないらしく、薬剤に接触している間だけ効果があるようです。なので、直後に飲食をすることは控えます。先に飲食を済ませ、歯磨きをした後に服用しましょう。

口腔カンジダ症、治療の過程

治療の過程はシンプルです。大学病院で「ファンギゾンシロップ100mg/mL」を処方され、その瓶一本を使い切れば終了でした。

「ファンギゾンシロップ100mg/mL」でうがいと内服を始めると、数日で見た目は改善されてきます。しかし、医師の指示に従い、最後まで使い切ることが大事です。

私の場合は瓶を使い切ったときには治っていましたので、そのまま通院は終了しました。大学病院を受診するのは初診の1回だけでした。

通院は、不安やわずらわしさ、出費など面倒な要素が多いと思いますが、口腔カンジダ症を治すには早めに受診した方がすっきり治って安心です(^^)

口腔カンジダ症の背景に大きな疾患がないかどうかも確認できるよい機会です。

フロリードゲル

※2019-01-23追記しました。

フロリードゲル経口用2%というお薬も口腔カンジダ症の治療に使われていると知り、加筆しました。

小さなチューブ入りのゲルで、成分はミコナゾールです。「口腔・食道カンジダ症治療薬」と書かれています。

・成人は1回1/2〜1本 ・1日4回毎食後および就寝前 ・口腔内にまんべんなく塗布 ・カンジダ症が広範囲の場合はできるだけ長く口の中に含んだあと飲み込む ・服用後少なくとも1時間位はうがい、歯みがき、飲食はしない

必ず、指示された服用方法に従ってくださいね。

口腔カンジダ症、パートナーの口腔が感染源だった

私の場合、後に判明したのですが、夫の口腔が感染源でした。夫とはまだ結婚前で年齢も若かったのですが、子供の頃から歯並びが悪く虫歯になりやすかった夫は、奥歯に一部義歯を装着していました。

顎関節症もあり、大きく口を開けれないという側面もありました。総入れ歯だけが義歯ではないのです。

一部分の歯を補うため、ブリッジを掛けるなど、色々あるようです。(この辺り、あまり詳しくなくてすみません。)

感染源が夫の口だったため、口腔カンジダを治療した後も、私は引き続きカンジダ性口角炎らしきものを発症していました。

口腔カンジダ症の再発予防は?(加筆あり)

カンジダ膣炎も、口腔カンジダ症も、カンジダ性口角炎も今ではすっかり治り、再発していません。再発予防のコツは、まず一旦しっかりと病院で治療しておくことが大事だと思います。

自然の食べ物を味方に

治ってからの口腔カンジダ症の予防は、日頃からの正しい歯磨きに加え、免疫力を落とさないように気をつけます。民間療法としては、ココナッツオイルオイルプリング(オイルでじっくりうがい)が口腔内のカンジダ菌に有効だそうです。

私の愛用している生のリンゴ酢も、カンジダ対策におすすめです。また、よく研究された商品も販売されているので加筆しました。


研究された商品を味方に

お口、特に舌に住んでいるカビ菌(カンジタ菌)に注目して開発された「UHAシタクリア ノンシュガーキャンディ」も普段使いにお勧めです。帝京大学との研究開発で生まれた商品です。

1日3回、7日分入り(21個入っていました)

※2019-03-08・・・リピートしているので、画像も新しくしました♪

お口の中がすっきりします。

■シタクリア、タブレットタイプもあり

なんと、医薬品などで使われる「口腔内崩壊錠」の技術を応用した口内で噛んで溶けやすいタブレットとのこと。

従来のDOMACに比べ速攻力がアップしているそうです。私も試してみました。


ロイテリ菌はカンジダ対策に有効

OHAYOロイテリヨーグルト

よく調べていくと、カンジダ対策に有効な乳酸菌はどうも「ロイテリ菌」である、ということにたどり着きます。

ただ、ロイテリ菌のサプリメント「ロイテリ お口のサプリ」は、「人工甘味料(スクラロース)や香料が使用されている」、「気温が高い時は要冷蔵」などでレビューの賛否が分かれており、私は購入していませんでした。

最近になり、OHAYO「ロイテリ」シリーズのヨーグルトを大きなイオンで見つけたことから、購入してみました。砂糖不使用、こちらはスクラロースではなくキシリトールが使用されてるということす。

何日か続けてみてからレビューしようと思います。(販売店が限られているのが一番大変かも。)

味は、甘さが大分控えめです。プレーンのブルガリアヨーグルトのように、とろりとした食感です。

子供さんや介護の場面では、プレーンヨーグルトが苦手な人にはちょっと厳しいかもしれません。ヘルシー志向の人には砂糖不使用が嬉しいです。

お口のトラブルがなくなって思うこと

口腔カンジダをはじめ、原因不明のお口のトラブルが続いたとき、やはりストレスが多かったように思います。

次のような基本を押さえながら、健やかなお口を取り戻したいものです。

1.まずは全身の健康状態をチェック。(これを機に健康診断を受けることもおすすめです。)

2.ストレスが強くないかどうか。(ストレスは免疫力を低下させます。あまりにストレスが強い場合は心療内科へ相談を。)

3.シンプルに、食事・睡眠・適度な運動ができているかどうか。(急な運動や激しい運動は危険です)

4.正しい口腔ケアはできているかどうか。(歯科でチェックしてもらうとよいでしょう。)

などなど。

皆さまのすこやかな生活を、私からもお祈りしています!

 

※口腔カンジダ症対策の最新記事もあわせてどうぞ!:「口腔カンジダ症に関しての情報を更新しました」

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