唇カンジダ症の症状?ガサガサ、口角炎、剥離性口唇炎はカンジダ性口唇炎だった?【オフレコ】
- S H
- 2018年5月3日
- 読了時間: 10分
2018-05-03
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公開記事なのに【オフレコ】と称した理由
今回の記事は、ゴールデンウイークバージョンとして、いつもより気楽に思い切った記事を書こうと思います。テーマは「唇のカンジダ(唇カンジダ症、口唇口角カンジダ症)」。
唇のカンジダに関しては情報が少なく、中々まとまった記事が書けないでいましたが、連休を機に「執筆日記」としてUPさせていただきました。
元々、当サイトは医師の監修のもとに書かれたものではありません。もちろん、意図的な脚色などはしていませんが、主婦ライターが体験を元に自由に書いたものです。
当記事の利用によるいかなる損害にも責任を負うことはできませんので、どうぞご注意くださいね(>_<)
カンジダ、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎
私が膣カンジダに苦しんだ年、繰り返す膣カンジダ症だけでなく、口腔カンジダ症にもなりました。医師からは消化管カンジダ症のお薬「ナイスタチン」まで処方されました。
私はこれまでの人生でカンジダを発症したことがなかったのですが、その年の初夏頃から、一気にカンジダに悩まされました。
同時に、今までに経験したことがない症状が出ていました。アトピーと似ていてちょっと違う湿疹・頭皮のかゆみやジュクジュクしたかさぶた・唇の炎症などです。
それらの症状のカンジダ菌との関りを疑っており、「リーキーガット症候群かな?」とも思っていました。
また、カンジダやリーキーガット症候群は脂漏性皮膚炎とも関連や共通点がある気がします。脂漏性皮膚炎はマラセチア菌というカビ菌(真菌)が関与しています。マラセチア菌も常在菌であること、異常増殖したらヒトに害を及ぼすことなども共通しています。
もちろん、リーキーガット症候群ではなくカンジダを発症するくらいに抵抗力が弱っているので、他の症状も出ていた可能性もあります。
全てリーキーガット症候群のせいにしては、何か見落としてしまうことがありそうなので、あまり偏った見方はしないように気を付けていました。それと並行して、カンジダ対策にも精を出しました(笑)
カンジダに加え、あちこちにかゆみや炎症
カンジダ症に加え、今までにない症状に悩まされた私は、気になる部位を診てもらうために皮膚科を受診しました。
【気になる症状】
頭皮・・・かゆい。次第にジュクジュクした黄色の浸出液が出てかさぶたになる。
体・・・湿疹、時に蕁麻疹まじりの湿疹。
顔・・・赤みが出てピリピリ。(これは体調不良時に時々出ます。)
唇・・・カサカサして、次第に腫れて赤くなりピリピリ。皮がめくれる。口角炎を伴う。
目の周り・・・赤みが出て痛がゆい。
その際に出されたのは、ステロイドの塗り薬とアレルギーの飲み薬でした。クリニックによって若干異なりますが、大体次のようなお薬が出ました。
【処方されたお薬】
頭皮・・・リンデロンVGローション
体・・・デルモゾール軟膏、デルモゾールG軟膏
顔・・・ロコイド軟膏、リドメックス軟膏
唇・・・ロコイド軟膏とプロペト(純度の高いワセリン)、ビタミン剤
目の周り・・・プレドニン眼軟膏
飲み薬・・・アレロック、またはセチリジン
これらの効果ですが、頭皮や目の周りには順調に効きましたが、唇と体は中々効果が感じられませんでした。
カンジダ性口唇炎、カンジダ性口角炎?
特に唇は、ステロイドを塗るよりプロペト(純度の高いワセリン)だけの方が違和感がありません。ビタミン剤の服用を続けつつ、ステロイドが効かない理由をネットで探しました。すると唇にもカンジダ症があるということを知りました。
唇カンジダの症状 唇カンジダは、口腔カンジダと一緒に発症することが多く、口内は、真っ白にカビが生えたようになり、ピリピリ、ジリジリとする痛みが出ます。唇は赤く腫れあがり、水泡ができることもあり、唇は皮がむけます。(出典:Hanone「唇がピリピリする!もしかしたら唇カンジダかも!」)
■私にもあてはまる症状、または関連がありそうな症状
口腔カンジダのときも、唇はピリピリ・ジリジリして腫れていた
唇の症状が強く出たのは、口腔カンジダが治った数か月後で、膣カンジダが悪化した頃
唇がピリピリ、ジリジリする痛みがある
唇は赤く腫れあがっている
皮がむけてきた
ちなみに、皮をむく癖や唇を舐める癖は無し
引用元に記載されている症状があまり詳しくないため何とも言えませんが、近い症状が出ていました。
皮膚科の通院時、医師に「カンジダとの関連はあるかどうか」おそるおそる相談してみました。「口角炎や口唇炎はカンジダが原因と言うことはありますか。最近、膣カンジダと口腔カンジダになり、消化管カンジダのお薬も処方されています」と。
すると、医師からは「あなた昔アトピーだったんでしょ。」と、そっけない返事が返ってきただけでした(今の症状もアトピーの1つ、と言いたかったのでしょう)。
結局、その皮膚科ではカンジダ菌の検査はしていただけませんでした。ここでカンジダ菌が見つかれば、裏付けのある記事を作れたのになぁと残念です。
唇カンジダ=カンジダ性口唇炎
私は元々、幼いころからアトピー性皮膚炎持ちで、25歳頃から自分で本格的に治そうと試みてきました。通院しつつ、民間療法や代替療法も試してみるなど試行錯誤してきました。その甲斐あって、20代後半でほぼアトピーを克服することができました。
その後も、疲れやストレスでたまにアトピーが出てくることはありましたが、一旦ステロイドである程度鎮めてあげて、それから低刺激の保湿を徹底し、綿素材のインナーの着用、食事に気を付けるなどを行うと、またアトピーなしの状態に戻ることができます。
そのような感じで、ステロイドとは自分なりによいお付き合いをしてきました。
それなのに、唇には効果が見られない・・・、これは何か原因がありそうだと思い、ネットで検索しまくりました。一番気になったのはある症例報告でした。
炎症,腫脹を伴う口唇炎やステロイド軟膏で改善しない口唇炎についてはカンジダ性口唇炎の可能性についても念頭におき,診断を行う必要がある。(出典:日口内誌「カンジダ性口唇炎の 3 例)
症状に関しても、唇の赤い部分では鱗屑(皮がむけて)が付着していましたし、唇の周囲の皮膚まで赤くなり、唇の境目は赤く荒れて分かりにくい状態になっていました。
口唇の場合は口唇紅部では鱗屑の付着とその周囲皮膚に及ぶ著明な発赤が特徴的である。(出典:日口内誌「カンジダ性口唇炎の 3 例)
症例の全てが高齢者であることなど、30代であり基礎疾患のない私には参考にならないとも思いましたが、すでに「普通若い人は発症しない」と言われている口腔カンジダ症も発症してしまったことから、今の私はカンジダ性口唇炎の可能性もあると考えました。
唇にカンジダのお薬を塗ってみた!
※ここからは真似しないでくださいね(^^;)
カンジダ性口唇炎の可能性があると分かった私は、カンジダのお薬に注目しました。膣カンジダのお薬ではなく、夫が皮膚科でもらった「ケトコナゾール(ニゾラール)」の残りです。このお薬は医師の処方箋が必要な医療用医薬品なので、薬局では販売されていません。
夫は運動するとかよく汗をかくので股ずれができやすいのですが、ある時期いつもと違う股ずれができて皮膚科に行きました。すると患部からカンジダ菌が見つかり、カンジダ菌による皮膚炎だと診断されたのです。
元々こすれたり蒸れたりして、皮膚にダメージがあったようです。ジムに行って汗をかく方、サイクリングやジョギング等で股ずれ、足指のグチュグチュしたかゆみがある方。
股ずれ・カンジダ・水虫・あせもの悪化などは、自分では分かりづらいので、皮膚科で診ていただくと安心です(菌がいるかちゃんと診てくれるクリニックで)。
夫のカンジダ性皮膚炎はお薬「ケトコナゾール(ニゾラール)」を塗ると順調に治ったので、お薬が少し余っていたのでした。
夫は医師の指示に従い、入浴後に清潔にした状態でそのクリームを使用していたので、大きな汚染はないだろうと勝手に考え、私は余ったお薬を拝借し、何と自己判断・自己責任で「ケトコナゾール(ニゾラール)」を唇に塗る実験を始めたのです!
※引いてしまった方すみませんm(_ _)m ページを閉じていただいて構いません(^^;)
なぜ膣カンジダのクリームを使わず、夫のケトコナゾール(ニゾラール)を拝借したかというと、日口内誌「カンジダ性口唇炎の 3 例でも治療薬として「ケトコナゾール(ニゾラール)」が使用されていたからです。
唇にケトコナゾール(ニゾラール)を塗った結果
驚くことに、中々治らなかった口唇炎・口角炎は「ケトコナゾール(ニゾラール)」を塗って3日目で効果を実感できました。
【1日目】・・・「ケトコナゾール(ニゾラール)」のクリームを塗ると、少しムズがゆい感じはした。もともと痛がゆいので仕方ないと思う。
【2日目】・・・あまり変化はないような気がする。飲食や歯磨きの度に結構取れてしまっている気がしたので注意した。
【3日目】・・・朝起きたら、目に見えて鎮静化していることに気付いた!
【4日目】・・・油断して塗り忘れてしまった
【5日目】・・・再び塗り始めた。
【6日目】・・・まだ症状は残っている
【7日目】・・・塗ったが、多忙で症状を覚えていない。
【8日目】・・・何と、ほぼ治っていた!
少なくとも1ヶ月以上不快だった症状は、約1週間で綺麗に治ってしまいました。「本当にたまたまこの時期に自然治癒した」とか「プラシーボ効果」とかでなければ、効いていると思います。その後、再発していません。
カンジダ性口唇口角炎に使える市販薬は「クロマイ-N軟膏」?
抗真菌薬といっても、口腔用は基本的に市販されていません。ほとんどが、「膣カンジダ用」や「水虫」の薬剤です。しかし、唇カンジダに効果的なナスタチンが配合されていて、唇に使用することができる抗真菌剤は少ないながらあります。中でも知名度の高いのが、『クロマイ-N軟膏』です。
カンジダ性口唇口角炎に仕える市販薬は数少ないようですが、【第2類医薬品】クロマイ-N軟膏というものは使えるとのこと。
こちらのお薬は、クリームタイプのお薬で、真菌を殺菌する効果を持っています。さらに、クロマイ-N軟膏は、抗生物質の中でもかなり副作用が少ないとされていて、安全に使用することができます。(出典:Hanone「唇がピリピリする!もしかしたら唇カンジダかも!」)
カンジダ菌にも効き、副作用も少なく、顔にも使える・・・、こんなに優秀なのにそこまで知名度がない気がします。(私がたまたま知らなかっただけかもしれません。)どんな商品なのでしょう。
商品紹介 1.クロラムフェニコール、フラジオマイシン硫酸塩の2つの抗生物質と、抗真菌剤のナイスタチンを配合しています。 2.おでき、ふきでもの等、化膿性皮膚疾患の様々な原因菌に効果を発揮します。 3.患部を保護し、伸びのよい軟膏なので、ジュクジュク患部からカサカサ患部まで幅広く使用できます。(出典:Amazon【第2類医薬品】クロマイ-N軟膏)
なるほどといった感じです。ただしカンジダ性口唇口角炎専用のお薬ではないので、ご注意ください。本来の効能・効果は、化膿性の皮膚疾患です。
●効能・効果・・・化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)
このクロマイ-N軟膏のサイトを見て驚いたのは、「からだニキビの原因が細菌のほかに、真菌・カビの一種であることも多い」という情報です。これは知りませんでした。
この商品は“市販薬で唯一抗真菌成分「ナイスタチン」を配合”とのこと。ナイスタチンと言えば、まさしくカンジダ菌のお薬です。
とは言っても、唇はデリケートな部分ですので、お薬に含まれる有効成分や濃度のみならず、添加物なども気になるところです。やはり、カンジダに詳しいクリニックへの通院が大切かもしれません。
☆追記・・・一旦お薬で抑えても、原因となっている生活習慣や他の要因を取り除かないと、再発を繰り返す可能性もあります。
通院しながら、生活習慣(食生活、睡眠など)の見直しや、原因となっているもの(何か隠れた疾患はないか、パートナーが口腔カンジダではないか)などに対処していくことが望ましいでしょう。
☆デコルテや肩などに広がる赤いブツブツした体ニキビには、クロマイNがお勧めです^^ 本来の使い方です^^;
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