完治した膣カンジダについて思うこと。難治性、エリカ・ホワイト博士、ナイスタチンなど。
- S H
- 2018年11月3日
- 読了時間: 7分
2018-11-02 2018-11-04更新
11月に入りましたね。平成最後の秋です。当サイトを始めたのが2017年12月なので、この秋を終えると1周年を迎えます。
そこで今回は、カンジダを克服した経験から思うことや、ちょっとマニアックなカンジダの話など自由に綴ってみたいと思います。
Contents
難治性のカンジダ・グラブラータ
再発治療薬のサイトは詳しい
「膣カンジダの原因菌はカンジダ・アルビカンスのことが多いが、1割程度は難治性菌のカンジダ・グラブラータ(グラブラタ)が原因である。」
実はこのことをきちんと知ったきっかけは、かかりつけの産婦人科ではなく、カンジダの再発治療薬のサイトでした。再発治療薬のサイトは、臨床結果まで掲載されており、かなり詳しいです。
難治性菌にも効果的がある抗真菌成分オキシコナゾール硝酸塩は、田辺三菱製薬が開発されたそうです。
市販の再発治療薬の価格を見ると、やはり田辺三菱製薬のオキナゾールL100のほうが少し安いですね(いずれも6日分)。ですが、フェミニーナ 腟カンジダ錠も、Amazonではおりものシートのおまけをつけているようです(2018-11-02現在)。
嫌な産婦人科しかない地域はつらい
膣カンジダの再発治療薬は第一類医薬品のため取り扱っていない薬局も多く(あってもレジカウンターの内側など)、認知度はまだ低いようです。
再発治療薬の存在や正しい知識を多くの女性が知り、少しでも気が楽になるとよいなぁと思っています。
というのも私は過去に一度、びっくりするほど感じの悪い産婦人科医に遭遇したことがあるからです。医師のガラが悪い上、「この辺りでは、産婦人科はうちしかない」と自慢げに言っていました・・・。
その地域に産婦人科が少ない場合、このようなことが起きることもあります。再発治療薬を上手く活用できればいいですよね。
しかし、第一類医薬品であるため、ネットで購入する場合も簡単な問診があります(入力して送信するため、直接話す必要はありません)。
わずらわしいですが、安全のためと思えばありがたいものです。もし、何か問題があり再発治療薬が使えない場合、エステに行くつもりで少し足を延ばしてでも産婦人科・婦人科に通いたいところです。
再発を繰り返す場合、やはり隠れた病気がないか心配だからです。
オキナゾールクリームの市販薬はない?
市販の再発治療薬オキナゾールL100やフェミニーナ 腟カンジダ錠は、
難治性菌に効く抗真菌成分オキシコナゾールを配合しています。
しかし、田辺三菱製薬のオキナゾールL100も、小林製薬のフェミニーナ膣カンジダ錠も、膣錠だけでクリームが発売されていません。
外陰部に症状がある場合、クリームの併用が安心な気がするので、発売されるといいなぁと願っているのですが、必要ないのでしょうか?
オキナゾールL100の商品サイトでは、「外陰部の症状に対しても、改善率は90%以上」とされているので、膣錠だけでも「効果はある」と言えるでしょう。
しかし、クリームを併用した場合、更に改善率が上がるのかを知りたいです!
医療用医薬品としては、すでに田辺三菱製薬さんのオキナゾールクリーム1%というのが存在しています。膣には用いないのかもしれませんが・・・。
膣錠(膣坐剤)とクリームの併用
カンジダ・アルビカンスの場合は大正製薬の「メディトリート 膣坐剤
」と「
」の併用ができます。
なお、クリームのみだと、膣坐剤のみや併用したときより効果が落ちるので注意です。(参照:大正製薬商品情報サイト メディトリートシリーズについて)
オキシコナゾールにクリームがない件ですが、もしかしてクリームが販売されると、クリームだけを使用する人が増えて、膣内の症状を治さないままでいる人が増えるなどの理由で販売されていないのでは?
・・・そう勘ぐってしまいましたが、そのうち発売するかもしれませんね。
メディトリートクリームは効かない?チェックポイント
」が効かないかたの中には、先述のように、
■カンジダ・アルビカンスによるものでなく、難治性菌のカンジダ・グラブラータによる膣カンジダ
■クリームだけ使用して、膣坐剤を併用していなかった(膣内のカンジダ菌までは治療していなかった)
というケースが割とある気がします。
膣坐剤、膣錠よりクリームの方が安いため、クリームのみを選んでしまう人もいると思うのです。セット販売で割引があればいいのですけど、第1類医薬品だとそういうのも難しそうです。
抗カンジダにエリカ・ホワイト療法
次は、日本でも知る人ぞ知る、カンジダ研究者エリカ・ホワイト博士についてです。
エリカ・ホワイト療法はあやしい?
カンジダ対策を調べていくうちに、エリカ・ホワイト博士の存在を知りました。
ドクターズチョイス カンジタクリアスーパーの商品説明サイトにも出てくるし、気になってはいたのですが、「本当に実在するの?あやしい」とまで疑っていました。 ←カンジタクリアスーパー商品紹介サイト(公式)
ところが実際に調べると、むしろ弟子入りしたいくらい熱心に活動されていたかたでした。
エリカ・ホワイト博士もカンジダだった
公式サイト「Erica White’s Candida Info Site」(※全て英語です。)によると、エリカ・ホワイト博士自身も、53年もの間カンジダに悩んでいたそうです。
・53歳でカンジダを克服。
・カンジダの人を助けようとするため、53歳で学生に!
・栄養セラピストとなる。
・16年間、自身の診療所で働く。
・夫ロビンがNutritionhelpという会社を設立。
・71歳で臨床実習から退職。同時にオンラインアンケートシステムの立ち上げ。
このように、カンジダ研究に尽力されています。
エリカ・ホワイト博士については、今後また記事を作成したいと思います。
抗カンジダ研究は女性が活躍
ナイスタチンはカンジダのお薬
私は産婦人科でしばらく「ナイスタチン錠」という飲み薬を処方してもらっていました。ナイスタチンは、ポリエン系抗生物質(ポリエン系抗真菌薬)の一つです。
ネットで「腎毒性がある」という情報を知っていたため恐れていましたが、数か月毎食後に服薬しましたが、副作用は全くみられず、それどころか膣カンジダに対しては効果も見られませんでした。
しかし、ナイスタチンの飲み薬は、もともと消化管カンジダ症のお薬です。膣カンジダ症へも効果があるのかは、何とも言えません。(塗り薬もあり。)
お薬は使ってみないと分かりません。医師の処方通りに正しく使用し、疑問点は相談することが大切です。
昔、別の診療科ですが副作用が出たことがあり、クリニックにわざわざ行くのは大変だったので、処方してくれた調剤薬局に電話で相談したことがあります。きちんとアドバイスを下さり、ありがたかったです。
ナイスタチンは女性が発見
1950年、放線菌のストレプトマイセス属に属するStreptomyces noursei(英語版) からエリザベス・ヘイゼン(英語版)とレイチェル・フラー・ブラウン(英語版)が発見し、発見地のニューヨーク州の頭文字を取って命名された。(出典:Wikipedia ナイスタチン)
1950年、エリザベス・リー・ヘイゼンとレイチェル・フラー・ブラウンという、2人の女性研究者によりナイスタチンは発見されています。
60年以上も前のアメリカで、研究者が2人とも女性というのはすごいなぁと素直に感動しました。エリカ・ホワイト博士のようにお二人もカンジダの経験があったのでしょうか。
医師ではない一般女性ができること
カンジダの治療もそうですが、病気の治療は医師しかできません。看護師さんも薬剤師さんも、医師の指示のもと業務をこなしています。
医師ではない一般人の私は、健康のこと病気のことについて無責任なことは言えません。
しかし、各家庭のお母さんは家族の中で大きく健康に関することを握っていると思います。そのような感じで知恵を綴っていこうと思います。
エリカ・ホワイト博士が勉強し始めたのは53歳!さすがにエリカ博士のようにはなれませんが、私も精進してまいります。
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