生きづらいHSP、繊細過ぎて普通に働けない?生きやすい場所を見つけた方法。
- S H
- 2019年1月17日
- 読了時間: 6分
2019-01-17
今回は、HSPさんから相談を受けた内容について、「同じように悩んでいる人がいるのではないか」と思いシェアさせていただきました。(個人を特定できないよう、一部伏せてあります。ご了承くださいね。)
もくじ
とにかく生きづらいときも、人に遠慮するHSP
HSPに該当するXさんは、仕事もプライベートも上手く行かないと感じ、疲弊していました。特に仕事に関しては、食べていかないといけないため、深刻な問題です。
そこである日、Xさんは「悩み相談」の電話に掛けてみたそうです。占いやカウンセリングではなく、「話し相手」として悩みなどを聞いてくれる電話サービスです。
しかし、そこでも満たされるどころか、かえって気を遣って疲れてしまったとのこと。なぜでしょうか。
電話サービスのスタッフから色々聞かれたり、アドバイスされたりするのですが、慎重に考えるHSPにとっては、とっくに検討していて駄目だったものばかりだったのです。
・「どなたか頼れる人はいないのですか?」→いないからここに電話した。
・「お仕事は休めないのですか」→休めないから困っている。
・その他マニュアル的なアドバイス→それができないから、ここに電話している。
このように、何を言われても結局解決せず、段々否定するのが申し訳なくなってしまい、適当な落としどころを作って(というか、表面上、話を合わせて)電話を切ったそうです。
Xさんいわく、「電話サービスのスタッフに少しでもいい仕事をしたと感じてもらえたらと思って・・・」とのこと。
本当に、いい人ですよね(笑)
しかし、Xさんは自分の悩みを何とかするために電話したのであって、「誰かの仕事に対する自信を高めさせるため」に電話したのではないのです。Aさんの悩みは解決していないままでした。
どこへ行ってもHSPはついてくるから
前章のXさんのような感覚、実は私もよく分かります。私は自分がHSPであると知る前は、似たようなものでした。
智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。(出典:青空文庫 夏目漱石「草枕」)
これは、夏目漱石の「草枕」の冒頭部分で、聞いたことがある方も多いでしょう。ちなみに、夏目漱石もHSPだったと言われています。
理知で割り切って生きていても人との関係が穏やかでなくなるし、かと言って情に流されて生きるのも中々大変です。
私は人に合わせすぎてしまうことが多く、結果、自分が苦手なタイプの人や興味のない人からもお誘いがあり、ヘトヘトになってしまうこともありました。
本当に好きな人からは、相手にされず、もはや何がしたいのか自分でも分からない状態に。
住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。(出典:青空文庫 夏目漱石「草枕」)
結局、その場所に居づらくなって、よい場所を求めてしまいます。(HSPは仕事が長続きせず、職を転々とする人も多いのです。)
しかし、「どこに移動しても、またつらくなる。どこに行っても私自身はついてくる。」そう分かったとき、私はどうしたか・・・。
周囲からはおすすめされていない、だけど自分が心から望むことを本気で叶えようとしました。
専業主婦になることです。
そしてそれを叶えたのちに、大好きなスピリチュアルの世界のお仕事を、自然と行うようになっていました。
HSPは住みよい世界を創造する
専業主婦になった過程は別の記事(カテゴリー:結婚を引き寄せる)で沢山書いているので、ここではお仕事について書いてゆきます。
夢を叶える過程、上手く行かないことも沢山あった
私は幼い頃からいくつかの夢を抱えてきました。インターネットが普及していなかった当時、その道は険しいものでした。
・漫画家になること・・・子供の頃、道具をそろえる費用がなく、それを埋めるほどの努力もできなかった。
・小説家になること・・・小説家になるほどの頭脳の持ち主でないことは明らか。それを埋めるほどの努力もできなかった。
中々、残念な感じですね。
また、子供の頃から内向的で、欲しい物を欲しいと主張できない性格でもありました。1回断られたら、落ち込んで根に持つという始末。(もしおねだりしたら買ってもらえていたのかも。)
しかも中学生のときストレスで拒食症になったので、心身ともに無理が効かず、症状との戦いに「1日に使える労力」を吸い取られていました。
このように、夢を叶えていく過程で、HSPのデリケートさによって行き詰まることも多々ありました。
未完成であっても、チャンスは沢山ある
しかし、インターネットの普及に伴い、選ばれた一部の人でなくても、気軽に作品を発表できる時代がやってきました。そこで私は未熟ながらも絵や文章に再挑戦していったのでした。
今では、絵や文章は、私が伝えたいこと(スピリチュアルなこと)を伝えるための手段となりました。絵や文章そのものの完成度を追求する必要は減りました。
大事なのは「エッセンスが伝わること」だからです。そう考えると、自分の絵や文章自体が完璧でなくても、苦しまなくて済むようになりました。もちろん工夫はし続けたいと思います。
・文章・・・できるだけ見直し、加筆修正しています。(投稿日と更新日の両方を冒頭に記載しています。)
・絵・・・画材は鉛筆、色鉛筆がメインです。(まだまだ改善の余地がありそうです。デジタルも時々練習しています。)
こういった状態であっても、お仕事に関して同業者や違う職種の人から「すごいね!私にはできない。」とお褒めいただけます。
更には「成功している人はいいね」と言われることまで出てきました。一般的な成功とは違う気がして戸惑いましたが、仕事が楽しくてプライベートも幸せなら、それは成功と言えるのかもしれません。
ちなみに私がここまでこれたのは、私のレベルでなく、読者さまのレベルが高いおかげだと感じます。
当ブログサイトの読者さまには「優しさや寛容さがある、純粋で綺麗な心である、読解力がある」といった方が多いのです。そこに救われています。
幸せを沢山還元できるように、より工夫してまいりますね。
HSPが向いている“ハードルが高い”職種
HSPが向いているとされる、何だかハードルが高そうな職種・・・例えば、アーティスト、神職、在宅フリーランス(ライター、イラストレーター等複数あり)、セラピストなどは、思っていたより遠い世界のものではありませんでした。
もしそういった職業に憧れがある場合、まずはその職種について調べてみること(調べていないのに諦めている人も多い)、そして今のお仕事をしながら、あるいは求職中にでもできることがあれば、とりあえず始めてみることをおすすめします。
エネルギー配分は最初から100%でなくてよいのです。10%の力で毎日継続するほうが向いている人もいますし、週末だけ120%の力を出すという人もいるでしょう。
HSPは、住みよい世界をかぎ分ける能力や、新しく住みよい世界を創造していく能力を十分に持っていると思います。
「できない」と思うと、できないことを証明するようなことばかりが目に入ってきてそれを現実のものにしてしまいますので、「できる」ことに着目してみましょう。
チャンスが訪れたらそこにシフトできるよう、今から準備しておくのです。これは仕事だけでなく、恋愛などにも言えることですね・・・♪
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