膣カンジダや細菌性膣炎を繰り返す原因は何だった?治って振り返る体験談。
- S H
- 2018年10月20日
- 読了時間: 11分
2018-10-19
熱心に書いていたら、長文になりました^^; 下記のもくじ(Contents)から気になる箇所をクリックしてお読みくださいね。
Contents
つらい膣カンジダ、治って忘れるときも来る!
段々秋らしくなってきた今日この頃。私は幸い婦人科のトラブルもなく過ごせています。数年前、カンジダの再発で苦しんだ日々も、過去のことになりつつあります。
・「それにしても、膣カンジダを繰り返していた時期って、一体何だったんだろう?」
・「細菌性膣炎にまでなったし。普段はどちらもならないのに。」
と、治ってしまった現在でも不思議に思います。
私は医師ではないので、あくまで「体験談、一般人による感想や生活の知恵」にとどまりますが、自分なりの答えを探して振り返ってみたいと思います。
カンジダの再発、細菌性膣炎までも
口腔カンジダ、カンジダ性口唇口角炎も
膣カンジダを初めて発症し、治るまでの流れをざっと振り返ってみました。
再発を繰り返す間、口腔カンジダ、カンジダ性口唇口角炎、細菌性膣炎まで発症しました。また、ナイスタチンという消化管カンジダのお薬も処方されました。
■発症~完治まで(約10か月)
1、人生で初めて膣カンジダを発症する。産婦人科へ。(彼氏は泌尿器科で検査したが、カンジダなし。)
2、「1週間で治る」と医師に言われたが、症状が治まるのに2週間は掛かった。
3、再診のとき、「カンジダは治っているが細菌性膣炎が出てる。」と言われたことも。
4、きちんと通院しているのに、膣カンジダの再発を繰り返した。
5、口腔カンジダ、カンジダ性口唇口角炎まで発症。
6、かいてしまい、悪化したことも。(別の塗り薬を出される。)
7、ネットで情報を調べまくり、良さそうなものを徐々に試していた。
8、それでもすぐには治らず。
9、内科で糖尿病の検査や、保健所でHIVの検査までしたけれど異常なし。
10、藁にも縋る思いで、通院に加えサプリメントなどを併用し、ようやく完治。
このように、不安だらけの中、試行錯誤した期間でした。
膣カンジダの合間に細菌性膣炎
これは医師の診断なので間違いないと思うのですが、膣カンジダの再発の合間に、細菌性膣炎の疑いを2回ほど指摘されました。その際、お薬の変更もありました。
【膣カンジダ】・・・エルシド膣錠・エンペシドクリーム ↓ 【細菌性膣炎】・・・ハイセチン膣錠・ハイセチンP軟膏
カンジダのときはおりものは白っぽく、においはないのですが、細菌性膣炎のときはおりものに少し色がつき(薄黄色っぽい)、においも少し出るそうです。
「治らない!?」精神的にもきつい膣カンジダ
再発を繰り返した時期は、不快感でイライラしていましたし、不安も強かったです。症状が一番酷かった時期は「もう私の股は終わったかもしれない。治ると思えない。」と本気で落ち込んでいました。
元に戻ることが想像できないくらい、調子が悪かったのです。処方された膣錠を毎晩入れるのもうんざりでした。
「医者も本当にちゃんと診てるの?」「彼氏も本当にカンジダじゃなかったの?隠してない?」とつい疑いたくなります。
それに、膣カンジダの治療期間中に細菌性膣炎まで出るなんて、そんなの私だけしかいないんじゃないかと、人にも言えずに悩んでいました。すごく不潔そうだと思われそうで・・・。
むしろ、どちらかというと潔癖でしたが、それもよくないと知りました。
このように精神的にも結構参っていましたが、現在、無事に治すことができています。今カンジダで苦しんでいる方も、「カンジダの存在を忘れる」くらい、かゆみも不快感もない日が必ず来ると思います。
そのためにも、大きな疾患は隠れていないかなどを知るために、まずはしっかり通院することをお勧めします。そして、日常での心掛けに関しては私どんどんシェアしていこうと思います。
膣カンジダ、初めて発症した頃
感染経路?性感染症ではないけれど
過去記事にも書いていますが、私が初めて膣カンジダを発症したのは、夫(当時はまだ彼氏)とのお泊りを始めてからです。私の場合の直接の原因は、以下のものだと思われます。
・性行為
・特に、彼のお口から女性器への接触(クンニ)←これが一番疑わしい
まず言っておきたいのは、カンジダはいわゆる「性感染症」ではないそうです。性交渉による発症は、発症原因の5%程度と言われており、かなり少ないことが分かります。しかし、性交渉によってうつることもゼロではありません。
詳しくは過去記事をご覧くださいね。(過去記事:「女性がカンジダを発症する原因7つと、見落としがちなこと」)
発症の確率を上げたかもしれない、いくつかのこと
彼から菌をうつされたとして、発症や再発を防ぐことができなかったのは、「私のコンディションが万全ではなかったから」、「他にもいくつかの条件が重なったから」というのも考えられます。振り返ってみました。
■私自身のコンディション
・お泊りが増えて食生活が乱れていた。(普段は和食中心の手料理だったが、お泊りの日は外食、加工食品、甘い物が増える。)
・お泊りする日は、睡眠時間が短いことも多い。(翌朝は睡眠不足のまま出勤することも。)
・元々私は、体調を崩しやすく、菌やウイルスに弱い方だった。(疲れているときに、唇にヘルペスの症状が強く出た年も。)
■室内環境
・どちらかというと私は潔癖な方で、彼の部屋のトイレ・バス・ベッドルームなどは不衛生に感じた。(※綺麗好き過ぎた私は、菌への抵抗力があまりなかったのかも。最近では過度の除菌は止めました。)
・彼は普段から部屋干ししていた。(そこまで神経質になることはないと思いますが、再発防止のためにもカラッと外に干したいものです。)
やはり、食生活はあなどれない!
書きながら思い出したのですが、お泊りの日はピザを頼み、翌朝は寝不足のままコーヒーショップで甘い飲み物を頼んだりしていました。今考えると、栄養バランスが大分偏っていますね。
この頃の食生活は、ヘルシーな薄味和食とは程遠かったです。糖質制限とまではいかなくても、「普通」に戻す必要があります。
■カンジダを発症し、長引いていた頃の食事
・糖質や脂質の摂取量が多くなっていた
・デリバリーのピザを食べた(普段ほとんど食べない)
・お米より小麦粉の摂取量が多くなっていた
・緑黄色野菜の摂取量が少なかった
・新鮮な野菜の代わりに、野菜ジュースで済ませた(やはり、完全なる代用にはなりません)
・魚をあまり食べなくなっていた
・発酵食品をあまり食べなくなっていた(味噌、納豆、お漬物、ヨーグルトなど普段食べていた発酵食品を摂らなくなっていた)
・甘い飲み物を飲む(フラペチーノ、オレンジ100%ジュースなど)
・チョコチップのスコーンや、シフォンケーキにはまっていた・・・などなど
リーキーガット対策、カンジダ・ダイエットは必要?
糖質制限が足りないから治らないわけではない
上記のようなものを食べていると、詳しい人は「全然だめ。カンジダ・ダイエット食やリーキーガット*対策をしなくちゃ。糖質は制限して!」と言いたくなるでしょう。
*リーキーガットについては、過去記事:膣カンジダとの関りが深い「リーキーガット症候群」。正式な病名?でも、該当するかも!をご覧ください。
私はとりあえず、元の「和食中心」「新鮮な食材で手料理」に戻したのですが、すぐにはカンジダは治りませんでした。
カンジダ・ダイエットや糖質制限が足りなかったせいでしょうか。いいえ、個人的にはそうとは限らないと思っています。
「よい習慣に切り替えても、しばらくはカンジダの威力が残っている。回復に時間が掛かっている。または、繰り返す原因が他にもある」という風に感じました。
私は糖質制限を始めると体調不良に陥ります。それを「ダイオフのせいだ」「好転反応だ」と自己判断で決めつけるのは危険だと思います。単にエネルギー不足、栄養不足で体調不良に陥っている可能性も高いのです(私の場合がそうでした)。
私が色々試すうちに、以下のようなことを体感しました。もう少し詳しく見てみましょう。
リーキーガット対策・糖質制限とカンジダ
1、カンジダが続いているときは、通院加療していても、どんなに規則正しい生活をしても、すぐには治らないときもある。(それは糖質制限ができてないせいではない。現に今も、糖質制限はしないで健康を保っている。)
2、厳しい糖質制限は、カンジダが弱るかもしれないけど、体全体が弱ってしまいかねない。(もちろん摂りすぎている人は通常レベルまで戻しましょう。)
3、そもそも治りにくかったのは、難治性のカンジダだった可能性もあり。(カンジダ・アルビカンス菌によるものではなく、カンジダ・グラブラータ菌が原因菌である場合、治りにくいと言われる。全体の1割程度がカンジダ・グラブラータ菌によるものと言われている。)
4、普通に昔ながらの和食中心の食事にして、「煮物などの砂糖は控えめに」「動物性たんぱく質もしっかり摂って、スタミナをつける」くらいが一番体調がよくなったようだ。
5、お菓子は1日200kcal以下(成人の1日の間食の目安)。砂糖やブドウ糖、果糖など吸収されやすい糖類が少ないものなら、そこまで影響はないように思う。
あくまで私の場合ですが、色々試してみて上記のように感じました。
膣カンジダ、再発のパターン
印象的だったカンジダ再発のパターンを挙げてみます。必ずしも直接の原因ではないかもしれませんが、引き金になっているものが含まれているかもしれません。
1、外泊する、または帰宅が遅かった日。
2、仕事の後→夜から外出などいつもと異なるスケジュール。(肉体疲労だけでなく、気疲れを含む。)
3、脂質や糖質の多い外食が続く。
4、アレルゲンにさらされ、アレルギー性鼻炎、アトピーなども出てきているとき(バリア機能が低下している)。
5、風邪や副鼻腔炎などで抗生物質を飲んでいた。
6、耳鼻科の治療でステロイドの飲み薬や点滴を使った。
7、口から女性器への性的接触の際、痛みがあった。(ひげだと思いますが・・・。傷がきっかけで発症というのもあるようです。)
8、治療中に生理が始まり、連続で使うお薬を途中で止めて、生理明けに残りを使った(途中で生理が始まった場合、生理後にまた6日間連続でお薬を使用しなくてはいけません。)
などです。
ちなみにピザは、野菜やハーブ、にんにくなどヘルシー素材をのせた自家製のものなら今までもカンジダを誘発しませんでした!
今度カンジダを再発したらどうするか
膣カンジダは一度発症すると繰り返しやすいけれど、私の場合、「すっかり治ってしまい、体調も良好であれば、ちょっとのことでは再発しない。」ということが分かりました。
もし今後、膣カンジダを再発したらどうするかを考えてみました。
1、やはりまずは通院
できれば、カンジダ菌がいるかどうかきちんと検査してくれるクリニックがよいです。つい近所のクリニックへ行ってしまうのですが、もし再発したら別のクリニックに行ってみたいです。
個人的には、クリニックのホームページにカンジダや細菌性膣炎について詳しく書かれてあるジャスミンレディースクリニックさん(池袋・渋谷・新宿にあり)がめちゃくちゃ気になっています^^
2、生活習慣の見直し(特に食生活)
これはすでに述べましたが、和食中心でお砂糖少な目、たんぱく質はしっかり摂れるメニューにします。
新鮮な野菜やハーブは大切です。脂質は少なめにしますが、良質な脂質(青魚の油など)は摂るよう心掛けます。
また、にんにくは天然の抗菌剤。カンジダにも効果があると言われています。私はお守りのように日頃の料理で用いています。胃腸の弱い私は過熱して1日2片程度です。(刺激がありますので食べ過ぎにはご注意を。)
3、サプリメントを用いる
(フェミプロバイオ&カンジタクリアスーパーセット)。これは価格がややお高いので、積極的にお勧めしている訳ではありません。使った感想も書いているので、良かったら判断材料の1つとして使ってくださいね。
(記事カテゴリー:カンジタクリアスーパー、フェミプロバイオ)
飲んでいると、どうも胃腸の調子がいいような気がして・・・。リーキーガット対策にもなっているといいのですが、リーキーガット自体の定義があいまいなこともあり、中々分かりづらいです。
今月また購入してみようと思います!(熱心に研究していたら、いつか、カンジダ研究で有名なエリカ・ホワイト博士に会えないかなぁという淡い期待を抱いています。笑)
4、リンゴ酢
リンゴ酢は色々試しましたが、今のところ私の中での1位は「
アリサン アップルビネガー」、2位が「Braggアップルサイダービネガー」です。
実はそれ以外のリンゴ酢は、効果が良く分かりません(プラシーボ効果程度かも?)。
あとこれは微妙な差で自信がないのですが、「
アリサン アップルビネガー」のほうが効果があるような気もします。でも、無濾過なのは「Braggアップルサイダービネガー」なんですよね・・・。私の場合は、現在両方使っています。
5、病院に行くほどではない、日常的な軽いトラブルの場合
・「ちょっとおりもの多い?気のせい?かゆみもないので少し様子をみよう」
・「生理で何日かナプキンを使用していて蒸れたようなこすれたような不快感」
こういったときは、「膣洗浄器 インクリア」を使用しています。
細菌性膣炎の予防には、「ギノフィット 保湿ジェル」が人気で、私も使用しました。
でも、婦人科系で「どうも怪しい」と思ったときは、まずはクリニックに通いたいところですね。
長文を読んでくださり、ありがとうございました。皆さんの健康を心よりお祈りしています。
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